Tomorrow is another day 第2章 始めからの方はこちらから
救急車で病院に到着すると、救急車の中で勝の容体は話してあったのだろう。
医師と看護師3人が救急搬入口にいた。
「かなり脱水症状を起こしていると思われます。それと先程は返事が出来たのですが
今は返答がないです。」
「判りました。すぐ処置室に運んで下さい。」
医師が看護師にいくつかの処置を指示したあと、
「親御さんは?」
「それが、今どこにいるか判らないんです。」
「他にこの子の親戚か誰かいらっしゃいませんか?」
「この子の母親の実家がここからだと車で30分です。」
「急いで呼んで下さい。それとこの子はもしかしたら、幼児虐待だったか、育児放棄されたのでしょう。
児童福祉事務所のお電話番号を教えますから、そこにも連絡をして下さい。」
「わかりました。」
最初に来た警官は千夏に実家に行き、応援の警官は児童福祉事務所に連絡をしrた。
先程来た、警察官がまた訪れた事に千夏の両親は驚いていたようだった。
「今、勝君を保護して、病院へ運びました。恐れ入りますが、ご同行していただけますか?」
「は、はい。勝は?勝は無事なんですか?」
「今先生に診て頂いてます。とにかく準備を。あ中島さんのご連絡先を教えて下さい。」
「はい。」
千夏の母親がバタバタと準備をしている間、父親の方は千夏に連絡を取ろうとしていた。
「ダメです。携帯が切られてます。」
警察官達も色々な事件などを担当した事があったが、
まさか母親が育児放棄しているのは初めてだった。