Tomorrow is another day 第2章 81話 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

最初から読む方はこちらから


Tomorrow is another day 第2章 始めからの方はこちらから


救急車で病院に到着すると、救急車の中で勝の容体は話してあったのだろう。


医師と看護師3人が救急搬入口にいた。


「かなり脱水症状を起こしていると思われます。それと先程は返事が出来たのですが


今は返答がないです。」


「判りました。すぐ処置室に運んで下さい。」


医師が看護師にいくつかの処置を指示したあと、


「親御さんは?」


「それが、今どこにいるか判らないんです。」


「他にこの子の親戚か誰かいらっしゃいませんか?」


「この子の母親の実家がここからだと車で30分です。」


「急いで呼んで下さい。それとこの子はもしかしたら、幼児虐待だったか、育児放棄されたのでしょう。


児童福祉事務所のお電話番号を教えますから、そこにも連絡をして下さい。」


「わかりました。」


最初に来た警官は千夏に実家に行き、応援の警官は児童福祉事務所に連絡をしrた。



先程来た、警察官がまた訪れた事に千夏の両親は驚いていたようだった。


「今、勝君を保護して、病院へ運びました。恐れ入りますが、ご同行していただけますか?」


「は、はい。勝は?勝は無事なんですか?」


「今先生に診て頂いてます。とにかく準備を。あ中島さんのご連絡先を教えて下さい。」


「はい。」


千夏の母親がバタバタと準備をしている間、父親の方は千夏に連絡を取ろうとしていた。


「ダメです。携帯が切られてます。」


警察官達も色々な事件などを担当した事があったが、


まさか母親が育児放棄しているのは初めてだった。