Tomorrow is another day 44話 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです


最初から読む方はこちらから


しばらく考え込んでいた麻子は、首を振り


「やっぱり出来ない。もしかしたら中島さん、この近所に住んでるかもしれないし。


買い物とか通勤の時に会うのが怖い。」


「大丈夫だよ。ちゃんと僕がそばにいるから。」


「…。」


「僕のところへおいで。一人で眠って泣くのは辛いでしょ。


絶対僕が守るから。」


落ち着いたらしく、それでも優人にしがみつきながら


「優人さんって、いっつも『大丈夫』って言ってくれるね。」


「そっかな~。自覚はないけど。」


「私、その言葉にいつも助けられてきてる気がする。」


「そう?良かった。」


「会社の事もあるから、すぐには引っ越せないけど、一緒に住んでもいい?」


「もちろんいいよ。それに僕の部屋だったら狭いから


引っ越し先を考えなきゃいけないしね。」


「猫アレルギーだけど大丈夫?」


「エリーとも仲良くする様にするよ。」


こうして麻子は優人と同棲する事に決まった。