Tomorrow is another day 40話 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

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真里のおかげで、麻子に恋人が出来た事はほとんどの人が知っていた。


その度に、


「付き合い始めてどのくらい?」


「もう同棲してるの?」


「結婚するの?」


「結婚式する時は俺達がバックアップするから。」


もろもろの質問をされて、仕事どころではなかった。


麻子自身がこのまま付き合い続けられるか判らないと言うのに。


だが、優人の言う通り段々とその話題から離れていった。


同僚も締め切りで忙しく、麻子をからかうどころじゃなかったのだ。


定時に終わったので、優人のマンションへ向かった。


今日はエリーにもちょっと多く目にご飯も置いたし、水も取り替えって行ったので


1日だったら大丈夫だと思った.。


誌の締め切り前には出版社に泊まり込む事もしばしばあったから。



優人から合鍵はもらったけれど、勝手に入っていいのか判らず


結局、優人に電話をした。


『もしもし?私、麻子です。』


『どうしたの?』


『本当に優人さんのマンションに、こないだもらった鍵で入っても大丈夫?』


『前も言ったじゃない、遠慮なく入ってって。僕ももうすぐ帰るから。


頼みごとがあるんだけどいい?』


『何?』


『夕食作ってくれたら助かるんだけどなぁ』


『それぐらい大丈夫よ。じゃぁ帰り気を付けてね。』


猫のストラップがついている合鍵で優人の部屋に入ったけれど、


優人がいなかったから、落ち着かなかった。


でも優人は食事の準備を頼んだのだから一旦、優人の部屋に入り、


冷蔵庫の中をチェックしてから、スーパーに向かった。