Tomorrow is another day 35話 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

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優人のマンションに戻ってから、夕食の準備を半分以上していたので


この材料をどうしようかと、迷っていたら、


「明日、食べればいいよ。保存出来るし。今日はどうする?泊まっていく?」


「今日はやめとく。エリーのご飯とかあげなきゃいけないから。」


「そっか、エリーの面倒も見なきゃいけなもんね。」


「だけど、麻子さんが作ってくれた夕飯の半分は僕では料理出来ないから


明日は寄ってもらえたら助かるんだけどなぁ。」


「うん。明日は締め切りが近いから遅くなるかもしれないけど、それでいい?」


「出版社の仕事も大変だね。編集長に聞いたんだけど、徹夜もあるんでしょ?」


「いいの。好きでやってる仕事だから。」


「じゃぁ、これ。麻子さんに渡しておくね。」


ポケットから猫のストラップがついている鍵を渡された。


「僕も忙しい時は遅くまで仕事してるから、遠慮なく入っていいよ。」


「ありがとう。でも何で猫のストラップなの?優人さん、猫アレルギーでしょ?」


「動物の猫は苦手だけど、これは鈴が付いてるだけだからね。」