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スキャンダル!! 第2章から読む方はこちらから
光は女史から結婚の許可をもらった次の日に
婚姻届を出すつもりだったみたいだけど
婚姻届を出す際の住民票など用意してなかったので、結局婚姻届を出したのは
残りのコンサート2日間終わってから提出した。
区役所が閉まってる深夜近くに婚姻届を提出したから、
あっけなく受理されてしまってイマイチ結婚した感覚がなかった。
深夜に提出したのは芸能記者から結婚の事を気づかれない為でもあったけど。
私達が婚姻届を出した、次の日には女史の言ってた通りにメディアには
知れ渡って色々な事が新聞や雑誌に掲載されてた。
『ブルムンの江川 光。ファンに婚姻届の証人を頼む』
『事務所に対して、強行対策で結婚』
『ブルムン。既婚者これで2人目』
『江川 光の妻。妊娠2ヶ月』
アイドルと結婚するとこんなに報道されるんだと、今さらながらに驚いた。
仕事の事も気になった。第一、常務にも専務にも報告しないで結婚したから
仕事を続けてもいいのか、わからなかったし。
「光。私、ちょっと会社行ってくるね。」
長かったコンサートも終わり、光にしては珍しい長期のオフの日に告げた。
「仕事を続けられるか、会社の人に聞いてくるのか？」
「うん。子供が出来たから難しいかもしれないけど。やっぱり私、仕事好きだし。」
「アイドルの妻はキャリア・ウーマンか。いいんじゃないか？」
「でも社長さん、メディアにFAXで私達の結婚の報告したんでしょ？
また会社に記者が押し寄せてくるかもしれないし。」
「子供がお腹の中にいるんだから、無理するなよ。だけど、俺が父親かぁ。
俺の親父も俺が子供の時に死んじまったから、ちゃんと父親になれるかなぁ。」
「大丈夫よ。2人で育てたら良い子に育つわ。」
「友梨香が母親だと、教育ママになりそうだな。」
光は少し大きくなってきた、私のお腹をなでながら笑った。