最初から読む方はこちらから
スキャンダル!! 第2章から読む方はこちらから
女史はため息をつくと、
「光の行動にも驚かせらたけど、あなた達には負けたわ。
いつまでもデビュー当時の子供じゃないんですものね。
いつの間に、私に自分の意見が言える様な大人になっちゃったのかしら…。
デビュー当時のあなた達にこだわっていたのは、私かもしれないわね。」
光はその言葉を聞くとまるで母親を労わる様な表情で、
「これからも俺は女史の元で働きたいと思ってます。
さっきは事務所を辞めるなんて言ったけど
俺をここまで育ててくれたのは女史なんですから。
だから俺の結婚を認めて下さい。」
深々と頭を下げた。私も光の隣で一緒に頭が自然と下がった。
「BLUE MOONのメンバーもファンの方々も賛成してるんだし
ここまできたら反対出来ないでしょ。
その代わり、披露宴は許可出来ません。光と紺野さんが入籍した
次の日に各メディアにFAXで報告します。
でも身内では結婚式はあげなさい。紺野さんだって一人の女性なんだから
ウェディングドレスは着たいでしょ。彼女のお腹が大きくなる前にしなさい。」
『ウェディングドレス』
私がウェディングドレスを着る日が来るなんて思ってもいなかった。