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スキャンダル!! 第2章から読む方はこちらから
嫌な雰囲気が流れる控え室で、
ブルムンで唯一の既婚者である健君が最初に口を開いた。
「女史、俺達もいい加減大人なんです。もうすぐ俺達だって30代になります。
光の結婚も認めてくれてもいいんじゃないですか?」
「…。」
「光だって俺同様、父親になるんですよ。」
「あなた…。光に聞いたの?」
「えぇ。今日のコンサートが始まる直前に。そりゃびっくりはしましたけど、
紺野さんと付き合い始めて、もうすぐ2年近くになります。
光がこんなに長い期間、
一人の女性と付き合うって事はそれなりに考えてたと思いますよ。」
健君に説得されても女史はまだ、考え込んでいた。
そうね…。私も光ももうすぐ30代になるんだもんね…。
思えば、光と付き合い始めて色んな事があったな。
隠れて付き合ってるつもりでも、芸能記者にバレちゃって
私の会社まで記者が押し寄せて来た事もあった。
新人社員の高田君に好意を寄せられても、それに応えらるなくて
いきなり刺されそうになった事もあった。
婚約記者会見で私をかばって光が刺された事もあった。
2年近く付き合ってても、長かった様で短く感じる…。