OLと女優 第2章 36 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

最初から読む方はここから



「そっかなぁ~。って前にあいつが結婚する気があるかなのよね。」


「それもそうだね。」


みんなで何故か考え込んでしまった時、光がうちに入って来た。


タイミングが良いというか悪いというか…。


「こんちゃ~。あれ?どうした?みんなで考え込んで。」


「ちょっとね…。まぁ、将来についてよ。」


私が意味深く言うとテーブルにあった紗由理達の婚姻届を見つけ、


光一人だけが大騒ぎし始めた。


「あ~っ。武内さん達結婚するんですか?


おめでとうございますっ。すっげ~な。結婚かぁ。


やっぱ、タイミングですか?勢いですか?違うな~。


『愛』だな、やっぱり。友梨香はどう思う?」


「どう思う?ってお祝いしてた所よ。


親友が結婚なんて羨ましいなぁって思うもの」


暗に『結婚』を忍ばせた。


が、真っ直ぐ豪直球の光が気付くはずもなく、


「そうだよな~。『親友』だもんな~。」


と『親友』の方に興味がうつってしまった。


それともわざと?私は光にちょっとだけ意地悪な質問をしてみた。


「ねぇ、光。私達も付き合い始めて1年以上よね。


貴方のコンサートに行ってメンバーにも紹介してもらったし、


私も貴方を親に紹介したし…。」


「あぁ。もうそんな経つか。


なんか記念日的な事してなかったもんな。


今度、パーティでもする?」