「そっかなぁ~。って前にあいつが結婚する気があるかなのよね。」
「それもそうだね。」
みんなで何故か考え込んでしまった時、光がうちに入って来た。
タイミングが良いというか悪いというか…。
「こんちゃ~。あれ?どうした?みんなで考え込んで。」
「ちょっとね…。まぁ、将来についてよ。」
私が意味深く言うとテーブルにあった紗由理達の婚姻届を見つけ、
光一人だけが大騒ぎし始めた。
「あ~っ。武内さん達結婚するんですか?
おめでとうございますっ。すっげ~な。結婚かぁ。
やっぱ、タイミングですか?勢いですか?違うな~。
『愛』だな、やっぱり。友梨香はどう思う?」
「どう思う?ってお祝いしてた所よ。
親友が結婚なんて羨ましいなぁって思うもの」
暗に『結婚』を忍ばせた。
が、真っ直ぐ豪直球の光が気付くはずもなく、
「そうだよな~。『親友』だもんな~。」
と『親友』の方に興味がうつってしまった。
それともわざと?私は光にちょっとだけ意地悪な質問をしてみた。
「ねぇ、光。私達も付き合い始めて1年以上よね。
貴方のコンサートに行ってメンバーにも紹介してもらったし、
私も貴方を親に紹介したし…。」
「あぁ。もうそんな経つか。
なんか記念日的な事してなかったもんな。
今度、パーティでもする?」