OLと女優 第2章 33 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

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結婚か…。


私と光の間では出た事のない話題だなと思い少し気分が沈んだ。


彼は私と将来どうしようと思ってるんだろう。


指輪をくれたから結婚を考えてくれてるかと思ってるけど、


あれ以来『結婚』の『け』の字の出てこない。


当たり前かもしれない。彼は国民的アイドルなんだから。


でも同じグループの健君は結婚してるしなぁ。


まぁ、相手も芸能人だけど。


そんな事を考えてたらどんどん気持ちは沈んでいった。


ビールをちびちび飲んでる私を見て紗由理は、


「あれ?もしかしてとは思うけど


光君に結婚の話とかされてないの?」


「実家に帰った時にはお母さんといやに意気投合してたけどね。


私には結婚の話はしてないと言うか何と言うか…。


あっ、でも指輪はもらったのよ。ほら。」


私は光とおそろいの指輪を見せた。