「お母さん、ごめん。勝手にして。お母さん1人で私を育ててくれたのに。
私だけ自分勝手して。でも、どうしてもこの人じゃぁないとダメなの。
他の誰でもダメなの。」
一瞬、高田君の事が頭をよぎったっが、
それは、高田君が光の事を敵視しているからだと思った。
あの2人もいずれは決着を付けるのだろうか…。
この光景を見ていた紗由理のおせんべいを割る音で緊張の糸が切れた。
「友梨香ちゃん、結婚するんだ。おめでとう。」
紗由理はおせんべいをくわえたまま抱き付いてきた。
母も光も大きく深呼吸をして、母は、
「そこまで言うならしょうがないわね。
でも一般の貴女と芸能人の江川さんの結婚は障害が多い事は忘れちゃダメよ。
それを覚悟して結婚しなさい。」
それを聞いた上杉さんは慌てて、
「江川さん。今、結婚はマズイです。社長の許可は取ったんですか?」
「いいや。でも10周年だし、ついてに祝っちゃおうかと…。」
「無計画すぎます。絶対、社長の許可は降りませんよ。」
「大丈夫、大丈夫。婚姻届けを出してから報告すればいいんだから」
「それでブルムンを辞めさせられれもですか?」
光かブルムンを辞める?なんで私と結婚する事で
ブルムンうを辞めなきゃいけないの?