OLと女優 82 | Vicissitudes de richesse ~七転八起~

Vicissitudes de richesse ~七転八起~

人生、転んでも立ち上あがれば勝つんですよねぇ
だから、転んでも立ち上がるんです
立ち上がって、立ち上がり続けるんです

「なんだよ。そんなに血相変えて。」


「なんだよじゃないわよ。あんな所で手なんて


振るから私達が付き合ってるのが、


もしかしたらバレちゃったかもしれないじゃないの。」


「だって、椅子の下からだぜぇ。しかも会議室の後ろの。ない、ない。」


「ところが気が付いた子がいたのよ。すっごい目付きで貴方の事睨んでた子、


いたの気が付かなかったの?」


「全然。」


なんてノーテンンキなの。私は言いにくい事を光に説明する羽目になった。


「あのね、言いづらいんだけどあの会議室の中にいた男の子、


高田君って言うんだけどね。彼から私、告白されてるの。」


光は驚くと思ったら何故か喜んでいた。なんで?


「さすが、俺の彼女だ!それだけの魅力があるって事だな。


それに先に気が付いた俺って先見の目があるなぁ。」


なんて言っちゃってる。ちょっとは嫉妬とかしてもいいと思う。


じ~っと光を黙って見ていたら、


「あれっ?なんか俺、間違った事言った?」


「ちょっとは嫉妬ぐらいしてれてもいいんじゃない?」


「嫉妬するも何も、友梨香は俺の彼女じゃん。嫉妬の余地もないよ。


どんな男が来ても俺と友梨香はベスト・カップルさ。そうだろ?」


「その自信がどこから来るのかがわからない…。」


「ん~、何万人というファンの数かな?そして友梨香の愛。」