After15-20 years -11ページ目

2日間ぐらい・・・

あなたが、
 いなくても大丈夫。
秋晴れの空のもと、
 助手席にあなたがいなくても大丈夫。


あなたの声を聞くと、
疲れた気持ちが、
 優しく暖かくなるのが不思議。
柔らかい春の日差しの中で、
 ウトウトとまどろむように、
 穏やかになるのが不思議。


あなたの声は、
 いつまでも聞いていたいほどに、
 いつでも耳に心地よいね。


次のデートで、
出張先での、
 仕事の様子を聞かせてね。
 サポートの準備をするから。
そのほかの土産話を、
 たくさん聞かせてね。


そして、
 今日もたくさんのメールと、
 電話をありがとう。


おやすみ・・・
 ゆっくり眠るんだよ。

ベッドから・・・

定期便は、
 たいてい
 一日の終わりに、
 疲れた身体と神経を癒すビールを飲みながら。

彼女の疲れがピークを迎える直前には、
 さらに、
 ベッドからのメールが届く。


自分の気持ちを、ここぞとばかりに送る。
 「添い寝しなくてもいい?」
 「眠そうな声を聞きたい・・・」
 「手を繋いで寝たくない?」

短いながらも、返事が来る。
 「必要なし♪」
 「だーめっ!」
 「1秒で眠れるから、大丈夫」

彼女の微笑みとともに・・・。


そして、
 何回かのやり取りの最後は、
 彼女の「おやすみなさい。」

今週末のこと

また、しばらく逢えないね。
お互い、
 こんなに仕事を抱えているのだもの。
 無理しちゃダメだよ。
今週末、あなたは出張だね。
 その準備だって、大変だろうね。


あなたの出張先に、
 もちろん行きたいよ。
「一緒に行こう?」の、
 冗談交じりの言葉を受けてね
表向きの、
 行く用件はいくらでも作れるもの。
毎日、飛行機のチケットをとるか迷っている。
 ホテルは、いつも僕が使うところ・・・
 いつでも予約は入れられる・・・


デモね、自信がないんだぁ。
 あなたを見つめているだけの夜なんてね。
二人きりの夜、
 知り合いもいないであろう大都市。
飲み明かす夜。
 二人で過ごす夜。
きっと、理性は戦い続けると思う。
 いつものように・・・。
でも、
 いつもヤジロベエのように、
 心が揺れているのを知っているでしょ?


あなたは、
 いつか「理性が戦っている姿が、とても素敵!」って言っていたけれど、
 僕の理性が眠ることがあることも知っているでしょ?
もし、
 大事なときに、
 僕の理性が眠ってしまったらどうするの?


あなたには話したように、
 あなたと出逢う、ずっと前に、
 もう10年以上も前に、
 人目を忍ぶ恋に落ちたことがある・・・。
それぞれ悩み、苦しみあった日々。
 そのくせ、逢うたびに身体を重ね合った日々。
そして彼女が僕の前から消えたあの時・・・。


もう、あの時と同じ事は、したくないんだ。

 明らかな展望なしで、あなたを抱けないんだ。
大事なあなたを、失いたくないんだ。
 今はまだ、
 あなたと今まで通りに接していく自信がない・・・。
 今以上に、あなたに魅了されるから。

それに、そうなったら、

 あなたが苦しむことになるでしょ?


だから、
 やっぱり、
今週末は、
 ついては行けない・・・。

九時間遅れの定期便

定期便のメールが届かない夜は、
 やっぱり心配してしまう。


休日出勤が続いているから、
 身体の調子が悪いのだろうか?
うまく気分転換できずに、
 心の調子が悪いのだろうか?
それともまた再び、
 離婚・別居の話で、
 心を固くしているのだろうか・・・


朝一番で届いた、
 9時間遅れの定期便。
そのままベッドで寝ていたんだね。
疲れが溜まっているのに、
 今日も出勤するんだね。



安心するよ。
 あなたの事を確認できるとね。

回答

頑固ではなくて、
 プライドも高くなくて、
 我が儘でもなくて、
 性格もきつくなくて・・・
若くて、
 キレイで、
 かわいくて、
 頭脳明晰で、
 胸が大きくて、
 スタイルもいい・・・。


そのような女性は、
 もちろん、たくさんいるよ。
今年配属のあの子だって、
一般的には、とても魅力的な女性。


でも、
 僕にとって一番魅力的なのは、
 あなたなんだよ・・・。
ゆっくり時間をかけて、
 あなたに惹かれ続けているんだよ。
理由?
 心惹かれることに理由はいらないでしょ?
はっきりと言わなくては、
 不安なのかい?
 ひとときの迷いだと思っているのかい?


僕の心が、あなたを必要としているんだよ。


だから、
そんなに自分のことを
 ひどく言うのは、
 自分の欠点を繰り返し言うのは、
 もう止めてね。


全てを引っくるめて、
 あなたが好きなんだよ・・・

問い合わせ

同じ業種は、ありがたい。


声が聞きたくて堪らない時、
いくらでも理由をつけて、
 何食わぬ顔で電話ができるから。


ネットでも調べることができることを、
 わざわざ聞いてくる彼女。
一言のメールで済むことを、
 わざわざ電話で伝える僕。


僕が、いつも使う手。
何でもないことを、
 「聞くことができて、
  丁寧に答えてくれるのは、
  あなたしかいないから・・・。」
 というスタンスでの問い合わせ。


ついつい、話しをしてしまう。
 今日の出来事、
 抱えている仕事のはかどり具合、
 どさくさ紛れに週末の予定・・・。


彼女の声は、
 いつでも僕をリラックスさせる。
そして、
 体調が優れない彼女の、
  健康状態を計るバロメータ。

残り香

朝、彼女にメールをした。

「仕事は、はかどっている?
 予定していた仕事は、キャンセルで明日に。
 何して過ごそうかなぁ?」
「暇しているのなら、
 つきあってあげてもいいよ。」


昼前に迎えに行く。
 約束通りに、
 コーヒーを水筒に入れて。


途中で、
「僕たちって、
 きっと、素敵な夫婦に見られているよね?」
 バカなことを言いながら、
 お昼ご飯のパンや紙コップを買う。

スーパーでの買い物も大好き。


今日の海は、あいにくの天気。
 お陰で、周りに車は止まっていない。
ベタ凪の海を見ながら、
 パンを食べ、コーヒーを飲む。


今日は、僕が、超くつろぎモード。
 シートで、半分うつらうつら・・・
彼女の声を聞きながら、
 彼女の横顔をボーッと見続けていた。

幸せで、穏やかに流れる時間・・・


次のデートでは、
 シングルバーナーでお湯を沸かして、コーヒーを淹れようね。
水筒のコーヒーは香りが逃げていたものね。



彼女が羽織った僕のセーターに、
 しっかりと残っていた彼女の香水の香り。
こうして部屋で、
 その匂いをかいでいると、
 とっても気持ちのいい掌の感触もよみがえり、

 なお一層愛しく思えてくるのが不思議。

眠り姫へ

疲れが溜まっているんだね。
3連休を仕事に当てる決心をして、
 こんなに早くから、眠りにつくなんて。


僕たちの仕事は、
 いつでもエンドレス。
 いつでもクタクタ。
 いつでも仕事に追われている。
気がつけば、
 心までもがボロボロになるのに・・・。


そんな中でも、
 明日の仕込みを終えてから、
 ベッドに入るあなたは、さすがだね。
 ホント、感心するよ。

 よくできた人だよ。


あなたの仕事量で、
 家のことをしっかりやるって事は、
 とってもエネルギーを必要とすることなのに。

きっと、旦那さんは、
 それが当たり前だと思っているから、
 あなたの素敵さや頑張りを実感できないでいるのだね。


今晩も
 タップリと、
 グッスリと、
心ゆくまで眠り続けるんだよ。


僕の愛しい、お姫様・・・。 

元気になってね。

また、今日も
 不安定になっているんだね。
こんなに早くから、
 ベッドにもぐるなんて。


何があったのか、
 詮索はしないよ。
話したくなった時に
 話してくれるといい。
話したくなければ、
 話さなくたっていい。


調子が悪いのに、
 たくさんのメール、
 ありがとう。
あなたは、
 どんなときでも優しいね。


ゆっくり眠るんだよ。
ぐっすり眠るんだよ。


僕と過ごすことで、
 沈んだ気持ちが、
 少しでも浮いてくるのなら、
 いつでも逢おう。
 毎日でも逢おう。
短い時間でも、
 手を握っていよう。
 そうすると、
 少しは気持ちが落ち着くでしょ?


逢う時間が取れないときは、
 電話で、お話をしよう。
それぞれ寝室から、
 配偶者に聞かれないように。
それでも、
 聞かれてもいいように、
 仕事の話のふりをして・・・
お互いの息づかいを感じあおう。


約束通りに、
 あなたが不安定でも、
 僕は、引きずられない。
 もちろん、嫌いになったりはしない。
持ちこたえながら、
 あなたを支えていく。


 できる限り優しく・・・
 できる限り温かく・・・

恐くないって!

我がままで、
頑固で、
プライドが高いからといって、
かわいくないって、
 誰が決めたの?
あなたが、
 そうだって、誰が言ったの?


僕は、
 いつまでも、
 側にいるって決めたんだよ。


だから、大丈夫!
 恐くないって!
僕を失うのが恐いだなんて、
 言わないでね!


僕は、
 あなたの側にいるんだよ。
 いつまでも・・・。