「時間調整も終了に近づく」 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~




ドル円の日中の動きが徐々に活発になり始めています。
78円台に突入して既にドル円は4週間近くもみあいが続くなかで徐々に底が切り上がってきました。日中の動きもこれまでより活発に動くなど、そろそろ次の動きが始まりそうです。
日本は消費増税法案が明日成立の見通しとなったことや、今日の日銀政策会合がドル円に影響を及ぼしそうです。消費税を引き上げることで財政赤字削減にも繋がることから日本の格付け引き下げリスクが後退。これが円高に反応すると予想される一方で、消費が落ち込み景気悪化からの円安との見方も残ります。また、早期解散により日銀に追加緩和を強く求める自民の力が増すことで円売りという見方もできます。色々とありますが、最終的にその時の市場のセンチメントが決めることになりそうです。現在の市場のセンチメントは欧州債務危機の後退や米雇用統計が予想を上回ったことなどからリスクオンの動きが優勢。クロス円の買いが強まることでドル円の底値は更に押し上げられる可能性の方が高いとみます。また、日銀政策決定会合では追加緩和が見送られるとの観測がほぼ100%織り込まれおり、サプライズが起こりやすくなっています。新たに二人の審議委員が入ることでこれまでの保守的な日銀の姿勢に変化が生じるか注目されます。
また、本日は中国の重要な経済指標が10時半と14時半に発表されます。中国は経済活性化を目指し追加措置を取るのと観測が昨日から浮上。全般に予想は前月から景気減速を示すものが多いようです。こちらも、景気減速を織り込み始めていることから景気回復期待からリスクオンの動きが更に強まればオージー円などの上昇に繫がるとみられます。
オージー円もドル円と同様にもみ合いが続いていることから、時間調整も終わりどちらかのレンジを超えていくか今日は注目されます。



<ドル円>
ドル円の安値が78円11銭、78円15銭、昨日の安値78円23銭と少しずつ底値が切り上がってきました。上値の78円80銭付近を超えられるかそろそろ試される時に近づいたように見えます。逆に、上抜けできない時にはドル円は売り攻撃にさらされ再びレンジ内での動きか、或いは下値探りの展開とみます。来週は日本の企業などお盆休みに入ることからドル円が一方的に動く可能性が高まります。今日明日の動きが方向性を示すものになるか注目


<ユーロ円>
先週の雇用統計後に上昇したユーロ円は高値圏でのもみ合いが続きます。値幅調整は余りなく、どちらかといえば時間調整に入ったようです。96円75銭から97円75銭のレンジ内でのもみ合いが続く可能性が高まります。対ドルでは1.24ミドル付近で2日十字線が出て下げ始めていることから売り圧力がやや優勢。1.2325ドルを下回ると1.2290付近が次のサポートになります。


<オージー円>
82円50銭~83円20銭のレンジ内での動きが続いています。82円50銭を2度跳ね返されたことで今回83円20銭を上に抜けるとダブルボトムを形成。逆に82円50銭を下回るとヘッドアンドショルダーが短期的に形成されます。
今日の中国の経済指標次第でオージーは82円50銭を下回るか83円20銭を超えるか注目。
全般にはリスクオンの動きが強まり始めていることから上値を試す可能性の方が高いとみます。