「ポジション調整の円高」 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~



昨日の市場は円高を中心とした動きが目立ちました。
週明け早々中国PMIが予想を上回ったことやユーロ圏財務相会合で8000億ユーロのファイアーウオールで合意されたことを好感しリスクオンの動きが先行して始まりました。
特に豪ドルが上昇したことでクロス円が全般に買いが強まりました。
しかし、その後はじりじりと売り戻しが入り結果的に欧米市場では円高が加速して終わりました。
今日も朝方からドル円の売りが強まり前日の安値を下回るなど円高が止まりません。
昨日発表された米国ISM製造業指数も53.4予想の53.0を上回りNY株価や債券などが上昇するなどリスクオンの動きが目立つものの、為替市場では異なる動きがみられます。
これは、市場が円売りに偏より過ぎたポジションの修正とみてよいでしょう。
今週末はイースター前のグッドフライデーのため欧米市場では連休に入ることからポジションを減らす動きが強まったとみます。
徐々に流動性が低下する中で米雇用統計で雇用者数の数字が予想と大きく異なれば上下どちらでも大きく降らされるリスクは高いものになります。

今週が終われば市場の注目は欧州や中国から再び米国へと移り始めることになりそうです。
雇用統計が予想通り20万人に乗せてくれば4か月連続となり米景気回復への期待が強まりそうですが。
もし予想を下回ったとしても15万人を割り込むような極端なものでなければ米国景気への期待は変わらないとみます。
いずれにしても、今週はポジション調整が継続するとみますが、それも今日明日で終わりそうです。木曜日あたりからは短期筋を中心とした動きのみとなり値幅は徐々に縮小するとみます。
ドル円は最悪80円を割り込まなければ市場の円安センチメントに変化はないとみてよいでしょう。
ドル円は2月3日の米雇用統計発表後から上昇に転じ8円余り上昇しました。
31.8%も戻しにあたる81円は目先の底になりそうです。