NYダウに注目 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~


中国の景気減速懸念、欧州景況感指数が予想を下回ったこと、米失業保険申請件数が予想を上回ったことで世界景気への懸念が指摘され始めています。
市場は少し神経質になり過ぎているのではないでしょうか。
中国企業の業績が悪化したからと言っても既に景気見通しを政府は下方修正していることからそれほど驚くことではないでしょう。
また、ユーロ圏景況感指数が予想の94.5に対し94.4と0.1ポイント下回ったからと言っていきなり欧州景気への不安が広がるとも思えません。
それに、これまで市場はユーロ圏の軽挙指数に対して殆ど反応したことがないものを今回に限ってこれだけ反応するというのもおかしなものです。
失業保険申請件数も予想を上回ったといっても前週から5000件減少し4年ぶりの低水準に減少しているのに、市場はネガティブに反応しました。
今回の市場の反応は主に株価の下落からきていると思われます。
中国の株価下落からアジアだけではなく欧州や米国株価に波及し、それがリスクオフの動きを強めたといえます。
それだけNY株価などの急速な上昇に対する警戒感の表れとみてよいかもしれません。
昨日のNYダウは100ドル近く下落して始まったものの、最終的に押し戻され20ドル近く上昇して引けました。
高値警戒感からの調整の動きは株式から急速に高まったドルや円、そしてユーロに波及しているとみればNYダウの引けの動きはそろそろ調整の終わりを示すものかもしれません。

東京市場は朝方からドルが全面安の展開で始まりました。
週末、月末、そして期末ということからこの動きは特殊な動きとみます。
これで円安が終わったという意見も出てくるかもしれませんが寧ろ調整の最終段階ととることもできます。
今日のNY株式市場の動きは注目したいと思います。
ここから第2弾の上昇が始まるかどうかはわかりませんが、落ち着きを取り戻して来れば市場は再びリスクオンの動きが始まるとみます。
豪ドル円なども85円付近の下値を固めてきているとみて、安値を拾うのも面白そうです。