中国の家電メーカーなどの業績悪化から中国株は下落して始まるとアジア株全体にその影響は拡大。
更に欧米市場でも世界景気への懸念が高まり世界的に株価は下落しました。
確かにグローバル化した今の時代に中国経済の減速は世界にも影響を与えるものですが、少し騒ぎ過ぎのように見えます。
ギリシャデフォルトの危機は後退し欧州市場には落ち着きが取り戻されるなか昨日はモンティ伊首相が来日し「欧州危機はほぼ終わった」との認識を示しました。
昨年からの欧州債務への過度な悲観的な見方が拡大した反動が今年に入り起き始めました。
また、米景気回復の兆しがみられたことでQE3への期待が大きく後退したことからの反動も見られました。
その反動の調整が短期的にクロス円やユーロドルなどで値幅や時間調整にみられます。
欧州の問題は今後再び拡大する可能性はあるものの、EFSFやESMのファイアーウオールの強化などへの取り組みがみられるだけに今のところ切迫した危機感はみられません。
また、昨日の耐久財や一部住宅関連指標が予想を下回ったとしても全般的な米景気回復基調には変化はないとみてよいでしょう。
中国などの材料で市場が動きやすいのはその調整だんかいにあるためとみてよいかもしれません。
短期的な乱高下の後は長期的な流れにいずれ必ず戻ることになります。
今はその時間調整と値幅調整の段階にあることからレンジ相場で稼ぐチャンスでもあります。