ドイツにも債務懸念連鎖 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

この日行われたドイツの10年物国債入札は60億ユーロの募集に対し38.9憶ユーロと、発行予定よりも35%下回り札割れとなりました。
EUがユーロ共同債構想の本格的な議論が始まった事で、ドイツの財政負担が増加するとの懸念が高まった事や、入札利回りが1.98%と低い事が影響したものと思われます。
先日はフランス国債の利回りが上昇し始め、今度はドイツ国債へも債務懸念が連鎖し始めたという事態はユーロにとっては最大の危機になる可能性が高まります。
次の日が米国感謝祭で連休日前という事から市場の流動性が低下している事で市場が極端に反応したのかもしれません。
しかし、ドイツはユーロ圏でフランス以上に重要な立場にいる最強の国であり、万が一ドイツの資金コストがこのまま上昇するようであれば、ユーロの本格的な崩壊にもつながりかねません。
メルケル首相はユーロの共同債に発行やECBの国債購入拡大に対し拒否している事から、直ぐにドイツの負担が増えるという事はないと思われます。
しかし、最後の砦であるドイツにまで火の粉が飛んでくるという状況事態が問題であり、何かに付け今後のドイツの動向が取り沙汰される事になりかねず、いずれにしても市場の注目を浴びる事になりそうです。