昨日実施されたスペインやベルギーの国債入札が低調に終わった事からイタリア国債の利回りが再び危険水域でもある7%台に乗せてきました。
欧州債務問題は根が深く、少しでも悪材料とみられるものが出るとあっという間に手を引いてしまう臆病な面と投機欲が交錯したマーケットが続きます。
結局、NY市場で発表された経済指標が予想以上の好結果となった事で欧州の不安感を後退させました。
ユーロは結局先週後半の上昇幅をほぼ解消し往って来いとなりました。
クロス円も全般に往って来いとなりスタートに戻ったといったところです。
一旦下げ止まったところで再び買い材料に反応し易くなるといった順番の相場展開にも見えます。
そろそろクロス円も含めレンジの底に近づいたように見えます。
ドル円はその中でじりじりと円高の流れが進行し、77円割れを何度か試す展開がみられますが、介入警戒感が強くなかなかショートをキープ出来ないといった状態ですが、今日は日銀政策決定会合が開かれます。
介入前には必ず金融政策を打ち出すという暗黙の了解があるとの話も聞かれるだけに下値を試すのは危険かもしれません。