21日の本日から今月2回目となる欧州首脳会議が開催されます。
ギリシャへの追加支援協議に加えソブリンリスクの拡大防止など広範囲にわたり話し合いがされる事になりそうです。
会議に先立ち独首相とフランス大統領の会談が行われ、その中でドイツとフランスはギリシャに関して共通の立場を見いだしたとの報道が先ほどありました。
一先ずギリシャへの追加融資は合意される方向にありそうです。
ギリシャから波及したその他のソブリン問題をどう抑えるかが示されない限りこの問題は今後も燻り続ける事になりますが、一先ず目先の危機は乗り越える事で市場に安心感が強まると予想されます。
一方、米国債務上限引き上げ問題も未だ解決できずに混沌とした状況のなか、いよいよ期限が目の前に迫ってきました。
8月2日までに引上げを行わなければデフォルトが現実となりますが、少なくともそれまでの手続きに要する期間が10日かかると言われており、22日の明日までに決着が付かないとドルの下落が加速する可能性が高まります。
欧州債務問題と共に米国債務問題の決着を目の前にドル円は前回の安値である78円48銭を試そうとする動きが朝からみられます。
実需などもこのレベルを下回るようであれば堪え切れずに追随する可能性もありそうです。
ただ、急激な円高に対しては流石に当局の発言などが出てくると思われます。
今日はその意味では非常に緊張する場面も見られるかもしれません。