ドル円80円付近での介入の可能性 | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

ドル円は昨日の80円41銭まで上昇。
しかし、日銀の介入の動きは一切見られませんでした。
先ほど野田財務相は「昨日の為替相場は一方的。今日の動向を良く見ていきたい」とし、為替介入の可能性を示唆しました。
9月15日に行った介入は前日83円を割り込んだ後のものでした。
昨日のドル円は要注意です。
流石に80円を割込む動きを見せれば介入はまず間違いなく入ると思っていいでしょう。


問題はその規模と、他の諸国が協調介入を行うかでしょう。
協調介入は考えにくいもののこれが最もサプライズという事になります。
もし、いつものように中途半端な介入を行えば戻し高値を抑えられてしまうでしょう。
これまでのやり方を見るとスピードを抑えるのが目的と考えられ、結局時間を引き延ばすだけという見方が一般的とみられます。

明後日の日銀会合では格付けの低い社債の購入を発表するという話も聞かれます。
また、日銀の物価情勢展望レポートでも2012年消費者物価上昇率が1%未満にとどまるとの見通しから、ゼロ金利政策は長期化するとの観測から円買いのスピードを抑えるものです。
ただ、投機筋からみれば80円割れを一旦は試したいところでしょう。

ユーロドルも1.4ドル後半まで上昇したものの終値ベースでは1.39ドル台に押し戻されました。方向感の定まらない事から1.4ドルを挟んだ攻防は今後も続くとみれば、今のところドル安の圧力も限定的とみる事ができそうです。

投機的な動きであれば一時的な下落があっても、すぐに買い戻しを入れてくる今までのパターンのようになりそうです。