通貨安競争を回避すべく行われたG20が終わった途端再びドル安が強まるなど、まさにG20自体の意味が殆どなくなったとことを今回の会合は示したことになります。
ドル円は80円ミドルまで下落しているものの、それ以上にドルは対ユーロやポンドなどに対して下落。
ドル円だけが下落したならともかく、このような状況ではドル円だけ介入を行うのというのはまず難しいと言わざるを得ません。
それこそ協調介入の出番という事になりますが、欧州側が介入に関しては否定的なだけにそれも無理。
ドル安はドルの信認が失墜する可能性があるとガイトナー長官が言うように、米国から資金が逃げ出す状況が来るまでドル安放置が続くのでしょうか。
先週末にドルショートが入りポジションが軽くなっている時だけに週明けの、欧米勢はドル売りからスタート。
ただ、来週のFOMCを控えポジションの回転は速くなりそうです。
一方方向の動きというよりも利食いを入れながらの動きが強まると見られ、いつでも逃げられる様な態勢で取引をお勧めします。
ユーロドルは1月15日に付けた高値1.41ミドルを上に抜けるにはまだ材料が必要ではないでしょうか。
一先ず今日のターゲットは1.4120ドル付近が精々とみています。
ドル円は80円前半では可也の抵抗があるとみてよいでしょう。
このレベルでショートを作るのはリスクが高過ぎてリターンに見合わないと思います。
寧ろ戻しを狙う方が面白そうです。
ポンド円が先ほど126円45銭の今年最安値を更新しました。
ユーロポンドの買いが強まった事でストップを巻き込んだと思われます。
次の下値ポイントは120円の大台まで見られません。
ユーロポンドの0.89ドルを下回る時はポンド円が一旦上昇する可能性もありますが、
ドル円が80円割れを目指す限りこちらも買いを入れるのは難しそうです。