ドル円上昇時の上値ターゲット | 岡安のFXブログ レグザム・フォレックス

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-~ 岡安式相場の読み方 ~

昨日はセミナーに参加ありがとうございました。
円が安値を更新する最中のセミナーという事で、絶好のタイミングでもありました。
昨日お話した中でのドル円の安値予想83円といのは今のところまだ有効のようです。

昨日の海外では84円割れに失敗し、その後円安が進みました。
米国7月耐久財受注や新築住宅販売件数が共に予想を下回り、前日の中古住宅の悪化に引き続き米国景気先行き不透明感が強まりました。
NYダウは一時1万ドルを割り込むとクロス円もこの日の安値を付けドル円も84円04銭まで下落。しかし、この下落も一瞬ですぐに押し戻されるなど思った程円高の勢いは見られませんでした。野田財務相などの発言から単独介入の可能性も否定できないということもあったのでしょうか。それにしても、今回の円高のスピードは非常に遅く感じます。

95年にドル円が80円を割込む時には2カ月余りで10円近く下落しました。
この頃は小規模ながら買い介入も行われている時でした。

今回、ドル安による円高が始まったのは7月14日に発表されたFOMC議事録で、成長見通しを下方修正した頃と見る事が出来ます。
これと同時期に欧州ではストレステストが行われていた頃で、欧州危機から米国景気懸念へと市場のテーマが移行し始めた時でした。
この時のドル円の高値が89円付近でここからがドル主体でドル売りが始まりました。
その時のユーロドルのレベルは1.27ミドル近辺で、現在は1.26ドルまで戻されています。
ユーロからみると既にドル売りの動きは終わってドル買いに転じていたともいえます。
 
結局8月に入りユーロドルがピークを打った時からドル円の下落は円が主体で推移してきたとも考えられます。 
もし、ドル円のショートカバーが始まるとすれば8月初旬の86円ミドルまでは自然に戻すとみてよさそうです。
更に買いが進むとすれば7月の高値89円付近が一つのターゲットと見てよいかもしれません。