事の重大さが徐々に分かり始めたようです。野田財務相は菅首相と仙石官房長官とで円高株安について協議。
「必要な時に適切な対応をする」と相変わらずマニュアル通りの発言ではあったものの、市場には警戒感が広がりドル円は底堅い動きが見られました。
また、菅首相が経済3団体との懇談会を開き、為替介入も含め検討すると発言。俄かに慌ただしさを帯び始めました。
今回のドル円の下落は95年の時とは違い、非常にゆっくりと進んできています。
それは決定的な円買いの要因がないという事もあると思われます。
それだけに、市場のセンチメントが変われば意外にドル円も落ち着くのかもしれません。
それには日銀と政府が強い姿勢いで立ち向かう勇気と決意が必要かもしれません。
クロス円も朝方から堅調な動きが目立つ中で、ドイツの8月Ifoが106.7と予想を上回るとユーロは対ドル対円ともに上昇。
攣られて、他のクロス円も買いが強まるなどドル円が安値を更新した後とは思えないような買いの勢いが見られました。
ただ、この動きも短期の投機的な動きとみられ、一時的な動きと見てよさそうです。
ただし、ユーロ円は107円ミドルまで上昇後一旦は押し戻されています。
もしこのレベルを超えて108円ミドル付近まで上昇するようであれば、クロス円全般に安心感が広がるかもしれません。
それには今日のNYダウが1万ドルをキープ出来るかにかかってきそうです。