オバマ大統領は金融規制改革の一環として大手米銀に対し「自己勘定トレーディングの運営、ヘッジファンドやプライベートエクイティー投資会社の経営や投資を禁止する。」と議会で検討することを提案。
これによりNYダウは大きく下落しリスク資産に対する懸念が広がりました。
これは正直驚きました。
もしこの法案が議会を通れば世界の資金の流れが大きく変わることになるかも知れません。
特に流動性の低下は避けられず値動きが一方的に傾き易くなってしまうかもしれません。
昨日は投機的でもありリスク商品のほとんどが売られました。
原油や金だけではなく為替においては金利が高く更に原油などのコモディティーの価格に影響されやすい豪ドルやカナダドルに売りが集中。
結果的に円が最も強い通貨ということになりました。いつもドル回避というと買われるドルはほとんど動きが見られませんでした。
今回は通常のリスクというわけではありません。
寧ろ規制強化ということは金融市場にとっては今後のリスクを縮小させるものであり、有事のドル買いという方程式は成り立たないと考えるべきでしょう。
リスク商品が売られた背景には、これまで投機的なものにレバレッジなどを効かせて実態以上に膨らんだものから資金が引いてしまうのではという懸念からでしょう。
ただ、だからと言って豪ドルやカナダドルなどが大きく下落するのかといえばそういうことではないと思います。
あくまで、流動性の問題であり、レベルというよりも値動きの幅に今後影響が出るのではないでしょうか。