東京ディズニーシー・ファンタジースプリングス開業から早1か月 | The Wonderful World of Disney

 

2024年6月6日(木)に、東京ディズニーシー8番目のテーマポート「ファンタジースプリングス」が開業しました。早1か月と言いたいところですが、少し気になる情報もあるので、まとめてみました。赤線から上がプレビュー期間、赤線から下が開業以降の日付です。

 

 

【運営時間】

東京ディズニーシーの運営時間は、「9:00~21:00」の12時間と公式ホームページ上に記載があります。ただし、ファンタジースプリングスが開業した6/6以降は、「8:15」が通常開園時刻となっており、実際には45分早く開園しています。

 

また、ホテルミラコスタおよびファンタジースプリングスホテル(ファンタジーシャトー)宿泊者が利用できるハッピーエントリーが「8:00」、ファンタジースプリングスホテル(グランドシャトー)は「7:45」から入園できます。ファンタジースプリングスホテル宿泊者は専用ゲートがあるため、開園時からエリア内への入場が可能であり、入園と同時に各種パスの取得が可能となります。逆に、ホテルミラコスタ宿泊者は「8:00」に開園できるものの、スタンバイパスを取得して最速でエリアに入れるのは9:30~です。それまでの間は、ファンタジースプリングスホテル宿泊者だけがエリア内を楽しむことができます。

 

ファンタジースプリングス内の主な運営時間は以下の通りです。

7:45~:グランドシャトー・ゲートウェイ オープン

8:00~:ファンタジースプリングス・エントランス オープン

8:15~:ファンタジースプリングス・エントリーウェイ開放(他テーマポートへの入園可)

8:30~:FSマジック利用者を対象としたアトラク運営開始(ティンカーベルを除く)

9:00~:レストラン運営開始(FSマジックかつモバイルオーダー取得orバケパ特典券保有者)

9:30~:スタンバイパスによるアトラクション運営開始(パス保有者のFSエリア入場開始)

13:00~:ディズニープレミアアクセス購入者のアトラク利用開始(ティンカーベルを除く)

~20:00:レストラン営業終了(追加での料理注文の受付終了)

~21:00:ファンタジースプリングス・エントランス、グランドシャトー・ゲートウェイ クローズ

 

 

【チケット価格】

ファンタジースプリングスが開業して以降、東京ディズニーシーは平日でも「8900円」が最安値、最高値は土曜日の「10900円」となっています。本記事投稿時点では、9月に「8400円」の設定がありますが、「7900円」の設定はTDL・TDSともに設定がないため、今のところ500円の値上げ状態となっています。10月はハロウィーン、11月・12月はクリスマスと人気のイベント期間と重なりますので、恐らく年内は「7900円」の設定はないと思われます。もしかすると、このまま値上げされた状態で価格改定に踏み切る可能性も否定できません。

 

 

【1デーパスポート:ファンタジースプリングスマジック】

ファンタジースプリングスホテル宿泊者が購入できる「1デーパスポート:ファンタジースプリングスマジック」は、1デーパスポート代に15000円を足した金額となっています。ディズニー・プレミアアクセスが1回2000円ですので、単純計算で8回アトラクションに乗れれば元が取れます。逆に言うと、この回数を乗らないのであれば、通常の1デーパスポートとディズニー・プレミアアクセスを併用した方が安く済みます。特に、ファンタジースプリングホテル宿泊であれば、スタンバイパスとディズニー・プレミアアクセスをそれぞれ1つずつは確実に取得でき、スタンバイパス2枚目も高い確率で取ることができるので、一度楽しめれば良いという方には、このマジックは不要なのかなと個人的に思います。土日以外はあまり売れていないという噂ですが...。アトラクションを肉眼で楽しむ、写真を撮る、ビデオを撮る、列を変えて乗る、キューラインをじっくり見る等のように楽しみ方を変えて乗車したいかどうか、楽しめるかどうかで購入を判断された方が良さそうです。

 

こちらのパスポートを使って最初のアトラクション施設を利用した際に、腕に布製のリストバンドが巻かれます。色は全部で4種類あり、紺(ファンタジースプリングス)金(ピーターパン/ティンカーベル)紫(ラプンツェル)青(アナとエルサ)のイメージカラーとなっています。パスポートの不正利用防止のため、このリストバンドの提示とパスポート認証を施設利用の都度受ける必要があります。こちらのパスポートは、バケーションパッケージより11月末分までは発売されているため、11月末まではファンタジースプリングス内の入場制限が継続されます。噂では年内には、エリア制限を解除するとかしないとか。

 

 

【スタンバイパス】

対象は、下記施設が9:30~の枠で発行されています。

・ピーターパンのネバーランドアドベンチャー

・アナとエルサのフローズンジャーニー

・ラプンツェルのランタンフェスティバル

例外として、「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」は12:00~の枠の発行となっています。6月後半は比較的安定してきており、平日土日問わず少なくとも8時台に入園できれば何かしらのパスを取得することができるようです。その日の混雑状況によって多少前後しますが、8時台に入園というのは、東京ディズニーシーの開園待ちの列に6時台に並べば、その時間までに入ることができます。

 

 

【ディズニー・プレミアアクセス】

対象は、下記施設が「13:00~17:45」の枠で発行されています。

・ピーターパンのネバーランドアドベンチャー

・アナとエルサのフローズンジャーニー

・ラプンツェルのランタンフェスティバル

こちらも例外として「フェアリー・ティンカーベルのビジーバギー」は施設の構造上スタンバイパスのみの運用となっています。時間帯の枠が狭く、発行枚数もスタンバイパスより少ないです。その日の混雑状況等によって大きく左右されるため、一概には言えない部分はありますが、発行時間帯と枚数が少ない以上は入手できるハードルが低いのが現状です。

 

 

【アトラクションのシステム調整】

Twitter(X)でも話題やトレンドになることもありましたが、「アナとエルサのフローズンジャーニー」については、ほぼ毎日止まっていました。6月後半はシステム調整が発生していない日も確認されていますが、アトラクション内の一部演出が変更された状態で無理矢理運営されているような目撃情報もあり、未だに安定していない印象です。スポンサープレビュー時はそこまでシステム調整の情報はありませんでした。次にシステム調整になりやすいのは「ピーターパンのネバーランドアドベンチャー」で、こちらも安定していないことが読み取れます。新アトラクションは安定するまで時間がかかりますので、もうしばらくは不安定な状況が続きそうです。

 

 

【スカイ・フル・オブ・カラーズ(花火)】

全体としては3割ほどの開催率でした。2024年7月1日から2024年9月18日までは、休止となります。(例年、東京ディズニーリゾートでは夏季に南風が多く吹くため、花火の打ち上げ自体が取り止めとなります)

 

 

 

「ファンタジースプリングス」は東京ディズニーシーのエントランスから10分以上かけて歩かないと到達しない距離であるがゆえに、園内の楽しみ方や周り方に変化が出ています。東京ディズニーシーの開園時間は、公式ホームページ上では「9:00」となっており、大半のアトラクションはこの時間から稼働し始めます。ただし、ホテルミラコスタ宿泊者向けにトイストーリーマニアやソアリンは早い時間帯から動き始めています。また、ファンタジースプリングス内のスタンバイパスは早くても9:30以降の枠になるため、朝一はエントランスに近いアトラクション施設からスタートされる方が多い傾向にありました。

 

次に、夕方から夜にかけては、ファンタジースプリングスのパス利用がピークに達します。このとき、東京ディズニーシーのトイストーリーマニアやタワーオブテラー周辺は、ファンタジースプリングスとは対称的な位置関係にあるため、夕方(特に夜の水上ショー)以降は待ち時間が短くなる傾向にあります。エリアへの入場制限をかけているとはいえ、一度に4つのアトラクションが開業していますので、それなりの人数が吸収できた結果、既存アトラクションの待ち時間が減少しています。ファンタジースプリングスに対してはパスがないと楽しめない一方で、既存のアトラクションは時間帯によっては少ない待ち時間で楽しめるようになったので、アトラクションを楽しめる方には穴場となりました。引き続き、エンターテインメントプログラムは縮小傾向ですので、ファンタジースプリングス以外で楽しめる要素がないという方には行き場がなくなります。

 

 

そして、最後に1つ気になる点を。ファンタジースプリングスは魔法の泉というコンセプトの通り、東京ディズニーシー7つの海が見つかる前の時代背景となっています。ここで気になるのは、ファンタジースプリングスとパーク内の季節イベントがリンクするかどうかです。ファンタジースプリングス内にあるファンタジースプリングス・ギフトでは、ダッフィー関連の商品が置かれていないのも、そうした関係があるのかなとも思いました。(陳列スペース上の問題かもしれませんが...)

 

直近で夏は特別なイベント等の予定はなく、次に向かえるのはハロウィーンです。こちらは本記事投稿時点では、今秋のイベント詳細は明かされていません。例年通りであれば、全身仮装という名のコスプレ入園が可能となります。エリア内を装飾しなくても、訪れるお客さんがイベントに参加しているような格好をするのが、他の季節イベントとは大きく異なります。特に、ファンタジースプリングス内の3つの映画作品は、どれも人気度が高く、ほぼコスプレに近い格好のバウンドコーデをされている方を(Twitter・X上で)見ない日はないくらいです。さらに、現在の運用ではエリアへの入場にパスの取得が必要であることと、一度退場してしまうと再入場ができないという縛りがあります。これがある以上、全身仮装した人たちは一定数エリア内に留まってしまい、承認欲求を満たすだけの撮影大会が始まり、今以上に人で溢れてしまうことが想像できます。パスが取れないとなれば、夕暮れや夜景になるまで居座る人も出てきてしまうでしょう。

 

既にバウンドコーデを許容している以上、仮装した人はエリア内に入場できないルールを設ける可能性は非常に低いと思われます。ぱっと見で判別できないわけですから。楽しみたい人だけが来て盛り上がればというスタンスであれば、例年通り仮装を受け入れると思われますが、その反面、一般のお客さんが不快に感じたり、せっかくのファンタジースプリングスの雰囲気が台無しになりかねない事態になります。不快に感じるという点では、私自身もファンタジースプリングスの世界観に浸れたかと思いきや、神奈川県の有名高校の制服を見て一瞬で魔法が冷めましたので。仮に仮装OKになった場合は、そうしたトラブルは避けて通れないのかなと感じた次第です。エリアの景観を守るついでに、バウンドコーデや制服入園も規制してくれたら嬉しいんですけどね。バウンドコーデ含め仮装はハロウィーンだけ、制服での入園は春休みだけとかにしてくれたら、より世界観を味わえる東京ディズニーシーになるのにな...と思って10年以上、特に変わりませんね。仮に対策してくれたら年パスなくても年パス持っていたときと同じくらいの勢いで通いますよ。目当てや目的は特にないですけど。ひとまず、今年のハロウィーンイベントでは、ファンタジースプリングス内の雰囲気が保たれるのか崩されるのかに注目したいところです。恐らく崩されるでしょうね。