ブルーインパルス基地上空訓練(10/28 13:30~) | The Wonderful World of Disney

 

本ブログ初の試み、航空自衛隊ブルーインパルスを追ってみたシリーズ第1弾です。

 

東京オリンピック・パラリンピックでの飛行やバラエティ番組「世界の果てまでイッテQ」でも取り上げられた影響もあり、個人的に行ってみたかった松島基地(周辺)に行ってきました。先日の記事に書いたように、新しいカメラを手にしましたのでその撮影テストを兼ねています。

 

 

基地周辺への騒音対策の観点から基地上空訓練は平日に限定されており、週に2~3回の限られた時間で飛びます。訓練自体はイベントがないシーズンで平日ほぼ毎日飛んでいますが、これらの飛行は洋上訓練という形になるので、近くで観れるのは基地上空訓練に限られます。土日に見たい場合は、航空祭などのイベントを狙うしかありません。今回は、10/28~10/30に仙台へ旅行する計画をしており、たまたま10/28 13:30~基地上空訓練が発表されたので、急遽予定を変更して、松島基地へ行くことを決断しました。

 

訓練の日程は、その週の直前にしか公表されず、旅行のついでに基地周辺に訪れるには少しハードルがあります。

https://www.mod.go.jp/asdf/matsushima/hiko/acro/index.html

 

 

ブルーインパルスの本拠地は、仙石線という仙台~石巻間を結ぶ路線の「矢本駅」が最寄り駅となり、仙台駅から約1時間かかります。矢本駅から松島基地(ファンが多く訪れるポイント)までは2.4kmあり、徒歩で向かうとなると約30分程かかります。駅前にタクシーが止まっていれば、それを利用した方が良い距離感です。地元の方は、マイカーを利用していますので。

 

 

※写真右が仙石東北ライン(東北本線経由の快速列車)、左が仙石線(松島海岸を経由する普通列車)

 

矢本駅に12:59に到着する快速列車を利用し、そこから徒歩で松島基地を目指しました。この日は絵に描いたような青空で、長袖でも少し暑く感じる気温でした。また、エンジンスタートはこの時点で既に始まっており、基地に向かう途中でもエンジン音が街中に響くくらいに聞こえてきます。基地は近くにあるのですが、目的のポイントまでは地味に距離があります...。

 

 

松島基地の周辺には土手があり、ここに多くのファンが集結します。この場所は誰でも立ち入ることができ、近くに駐車場もあります。基地上空訓練は、上記URLのように公表されているので、地元の方を中心に多くの方が駆けつけていました。

 

 

到着したときにはブルーインパルスは離陸準備でスモークの点検を行っていた最中で、このタイミングが13:29でした。なので、基地上空訓練は13:30から離陸スタートってことがここで分かります。

 

 

ブルーインパルスの機体が格納されているハンガー(格納庫)付近にスピーカーが設置されており、訓練の内容によっては演目の紹介などのアナウンスがこの位置で耳に入ってくるボリュームでした。なので、必然的にファンが多くいるのかなって気がします。

 

 

ちなみにどのような課目が披露されるのかは知らない状態で撮影に挑んでいますのであしからず。使用している機材は、Canon EOS R6、EXTENDER RF1.4xにRF100-400mm F5.6-8 IS USMを取り付けて撮影しています。また、無線受信機も持ってきましたので、エアバンド(航空無線)を聞くべく、「316.000MHz」に周波数を合わせて撮影に挑みます。

 

 

離陸して5番機以外の5機が編隊を組み、ハンガーに向かって直進してきました。

 

 

 

「ブレイクレディー、ナウ!」の合図で、左右1機ずつ分かれていく「レベルサンライズ」という課目でした。

 

 

近すぎて全体が収まらず...。1つ言えるのは真上を通過していく際の迫力が凄かったです。

 

 

上空で5番機が合流し、6機編隊に。戦闘機のスピードで上空待機して正確に合流できるのってよくよく考えたら凄いですよね。

 

 

 

6機がデルタ隊形で飛行するデルタローパス。ブルーインパルスでも基本となる隊形ですね。

 

 

ここで無線から「サクラ、ポジション!」と聞こえてきたのですが、機材の準備が追い付かず、一旦は携帯で撮ることに。

 

 

6機がそれぞれ大きな円を描いて浮かび上がる「サクラ」。視界が開けた場所であれば、基地周辺のみならず、日本三景「松島」からも眺めることができるくらいの大きさです。

 

1機近づいてくると思いきや、1番機が高速で目の前を通過(フライバイ)してきました。

 

 

 

 

続いて、2番機。ハンガーからはそれぞれのパイロットの紹介がされており、1機ずつの登場のようです。ちなみに、翼の下についているのはミサイルではなく、燃料タンクです。ブルーインパルスは、燃料タンクの1つをスモークオイルのタンクに改造しているため、長距離の移動や基地から離れた場所での展示飛行時はこのように増設タンクを取り付けて飛行するとのことです。こっちの方がカッコよく見えるのは気のせいでしょうか。

 

 

2番機のスモークが残る中、3番機が直進してきます。(後方には4番機)

 

 

 

少し距離を置いて4番機が通過。

 

 

少し間が空いてから、5番機通過。

 

 

 

最後は6番機。

 

 

 

 

アナウンスではここで終わりのようでした。無線からは「8分50秒」と聞こえ、どうやら時間を測っていたようです。後に分かったことですが、この訓練は11/6(日)に開催される「国際観艦式」で披露される課目の内容とのことでした。

 

で、ここで終わりではなく、「今から2回目入りま~す!」という無線が入ったので、おかわりを頂けるようです。

 

 

ここで、レベルサンライズが行われることが分かりましたので、レンズを「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」に変えて撮影することに。課目の内容を把握していると、カメラワークもスムーズに対応できます。

 

 

 

 

望遠で機体を撮るのも良いですが、ブルーインパルスの課目は広角域で撮影しても、迫力が伝わってきます。次はデルタローパスなので、レンズを望遠に戻します。

 

 

 

 

 

次が「サクラ」になるので、広角レンズに替えます。過去に使用していた「EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM」にRFマウント用のアダプターを付けて撮影します。APS-C用のレンズなので、フルサイズ換算だと最広角は16mm相当です。焦点距離だけで言うと、RFレンズで「RF14-35mm F4L IS USM」という広角レンズがありますが、予算の都合上調達できていないので今回は代用で。

 

 

描きはじめは地上を入れて撮影できますが、花びらが完成する頃にはこれでも広角域が足りません...。

 

 

再び望遠レンズに替えます。

 

 

こうやってみると割と近い位置を飛んでいることが分かります。

 

 

 

せっかくなので、カメラについている動画機能でも撮影してみました。Amebaブログだと動画(mp4)のアップロードができないので、自分のTwiiterを載せておきます。

 

 

 

 

2回目は「10分ちょうど」との無線が聞こえてきました。

 

で、3回目に突入です(笑)

 

 

「デルタローパス、ポジション!」の無線があり、レベルサンライズはスキップするようです。

 

 

 

ちなみにブルーインパルスの尾翼の数字は、それぞれの番機を示していますが、整備などの関係で訓練の際は尾翼の数字と担当番機が合わないことがあり、航空祭等のイベントを除いて1~6番機それぞれの数字と担当番機が合った状態で訓練することは稀なようです。国際観艦式に向けた訓練はこれが最後らしく、本当に直前の訓練だったことが伺えます。実際の本番は洋上で実施されるので地上からは見えませんけどね。

 

続いての「サクラ」もカメラの動画機能を使って撮影してみました。

 

 

 

「サクラ」の後のフライバイはなく、ここで訓練は終了、1機ずつ着陸してきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

という感じで基地上空訓練が行われるようです。パイロットの帰還を待っても良かったのですが、あいにく仙石線の本数が1時間に2本しかないため、時間の都合でここで切り上げました。基地上空訓練自体は、概ね40分ほどの飛行のようです。

 

 

記録の意味でも、訓練の様子を動画で撮影された方のリンクを貼っておきます。

 

 

 

 

 

垂直系の課目も観てみたかった思いはありますが、青空のコンディションでサクラが観れただけでも行った価値はありました。目の前を通過したフライバイの迫力も凄まじいものです。

 

東京オリンピックでの飛行も撮影はしていますが、距離が遠かったということもあり、改めて近くを飛ぶブルーインパルスの迫力を感じました。普段歩かない分、往復歩きはきつかったですが、ブルーインパルスが飛んでいる姿を見たらそんなことを忘れるくらいです。この先冬に行くのは厳しいので、また春先で暖かくなったタイミングで訪れようと思います。また、タイミングが合えば、航空祭や展示飛行でもブルーインパルスを撮影していきます。

 

 

夕方は、松島海岸へ移動し、フェリーに乗りながら夕焼けに染まった松島を堪能してきました。