Disneyland Resort - 13 (Fantasyland) | The Wonderful World of Disney

 

Fantasyland


 

おとぎの世界「ファンタジーランド」

ウォルト・ディズニーの思いが強く詰まったテーマランドとも言えるでしょう。長編アニメーション映画「白雪姫」をはじめ、「ダンボ」や「ピノキオ」など、ウォルト・ディズニーはヨーロッパの童話をもとに数々の作品を世に送り出してきました。原作の存在よりもディズニー映画としての知名度が高いようにも思えます。原作では過激なシーンがあったり、決して良く終わらない展開が多いのですが、必ずハッピーエンドで終わるのもディズニー映画の大きな特徴です。

アニメーションは二次元の世界です。一度見ても、印象が薄ければ心には残らないものです。ですが、ウォルト・ディズニーはこれを三次元の世界へと変え、映画の感動を体感で覚えてもらうと考えました。そのルーツの原点にもなっているのがここディズニーランドのファンタジーランドです。

 

キャストのオリエンテーションでも、ディズニーランドで働くキャストの映像が流れた後、実際に白雪姫などのキャラクターが登場し、キャスト一人ひとりをディズニーファミリーとして出迎えるプログラムが用意されているそうです。映像の中でしか会えないキャラクターに会える体験こそ、ディズニーが本当に大切にしている「感動体験」ともいえるでしょう。ファンタジーランドにある多くのアトラクションが、誰も知るアニメーションがバックグラウンドにあり、子供と大人が一緒に乗って楽しめるよう最大限の配慮がなされています。これも初回でお伝えした、ウォルト・ディズニーが込めた「魔法」の一つだからです。

 

ファンタジーランドの入り口は、「眠れる森の美女の城」です。

このお城からファンタジーランドを覗いたとき、その奥で白馬が走る姿を目にすることになります。これは、各国のディズニーランドで共通する構造になっています。そして、現在建設中の上海ディズニーランドのイメージ図からも同じ構造になっていることが分かっています。

もちろん普段は人混みや夜のショーの影響で分かりにくいため、気付かない方も多いのですが、城を舞台にした撮影が行われる際は必ずといっていいほど、お城の奥でカルーセルが動いています。

 

みなさんも、東京ディズニーランドに行った際は、城越しにキャッスルカルーセルを眺めてみるとまた違った視点で見ることができるのではないでしょうか。

 

 

 

Snow White's Scary Adventures


「白雪姫の恐ろしい冒険」という何ともディズニーらしからぬ名前のアトラクションです。映画「白雪姫」の物語に沿って展開されるこのアトラクションは、ディズニーランドがオープンした当初から存在します。

 

子供向けのアトラクションとはいえ、中はお化け屋敷のような演出が数多くあります。これは、子供たちにも勇気を持ってくぐりぬけてほしいというウォルト・ディズニーの思いが込められているからです。

 

ディズニーランドの白雪姫はこのことから構成が異なり、アトラクションに乗ったゲストが主人公(白雪姫)になって物語が進んでいく展開になっています。

 

 

Pinocchio's Daring Journey


TDLでも「ピノキオの冒険旅行」として知られるアトラクションです。

アトラクションは、映画「ピノキオ」の物語に沿って展開され、内容もTDLとほとんど同じです。

実はこのアトラクション、東京ディズニーランド開園と同時にオープンした「ピノキオの冒険旅行」の約1カ月後にディズニーランドに導入されました。ディズニーランドに存在するアトラクションのうち、東京ディズニーランドに導入されてからディズニーランドにオープンしたアトラクションはピノキオの冒険旅行の他にバズライトイヤーのアストロブラスターがあります。ちなみにフロリダ・マジックキングダムと香港ディズニーランドには「ピノキオの冒険旅行」は存在しません。
 

余談ですが、「白雪姫の恐ろしい冒険」をはじめ、映画の世界をテーマにしたアトラクションのほとんどが屋内にあります。「ダークライド」とも言われています。アニメーションの二次元世界をそっくりそのまま三次元にもってくると、どうしてもリアルさに欠けます。庭に人形だけが置いてあるイメージです。なので、暗い室内で背景画に加え、ブラックライトなどの光による演出を施すことで、リアルな三次元の世界をつくりあげています。

ちなみに、二次元の世界をつくりあげたのは「アニメーター」ですが、アトラクションをつくったのは「イマジニア」と呼ばれる人たちです。「アニメーター」は二次元の世界をつくりあげるプロですが、それを立体では表現できません。なので、二次元から三次元へと変える「イマジニア」という人たちがアトラクションの制作に携わっています。