Disneyland Resort - 08 (New Orleans Square) | The Wonderful World of Disney

 

New Orleans Square


ニューオーリンズスクエアは、ディズニーランド最初に追加されたテーマランドで、ここディズニーランドにしか存在しないエリアです。一説には、ニューオーリンズスクエアの建物二階部分にウォルト・ディズニーとその家族のためのアパートがつくられたという話もあります。

 

このテーマランドは、ルイジアナ州ニューオーリンズの街並みが再現されています。実際のニューオーリンズの街は、ミシシッピ川の河口に位置し、蒸気船の発着や鉄道の始点にもなっています。なので、このエリアにはディズニーランド鉄道が止まる最初の駅があり、蒸気船が行き来します。

 

もともとフランスの植民地という名残からフランス様式の建築物が並んでいます。このエリアにある「ホーンテッドマンション」の外観が他の国のと異なっているのもこのことからきているようです。

 

 

Disneyland Railroad New Orleans Square Station


メインストリートU.S.Aステーションを出て最初に到着するのがこのニューオーリンズスクエアステーションです。この駅は、独特のモールス信号が流れていて、ウォルト・ディズニーのディズニーランドオープニングスピーチが信号になっています。

この駅を出ると、スプラッシュマウンテンの中を通り、トゥーンタウンステーションに到着します。


 

 

Pirates of the Caribbean


ウォルト・ディズニーが手掛けた最後のアトラクション「カリブの海賊」です。正式オープンの3カ月前に、肺がんのためこの世を去りました。

 

現在、ディズニーランド、マジックキングダム、東京ディズニーランド、ディズニーランドパリの4か所に存在します。ディズニーランドパリ以外はジョニーデップ主演の映画の世界に合わせてリニューアルされました。とはいえ、ほとんどが追加されてのリニューアルのため、オリジナルの部分が多く残っています。

 

中はフラッシュ撮影ができないため、ほとんど撮影していません。


乗り場と降り場が同じで、落ちるタイミングも2回連続であります。

制作に携わったイマジニアの方々に似た海賊たちが登場することでも有名です。パーク内で最もオーディオアニマトロニクスが使用されていることもあり、お金のかかったアトラクションの一つとしても知られています。

 

この「カリブの海賊」、キャストにまつわるあるエピソードがあります。

アトラクション建設時、乗り場から出てすぐの夜のカリブ海を航行する船からあるモノが足りないことにウォルトは悩んでいました。制作に携わったスタッフを集めて意見を集めても手がかりになることは聞き出せなかったそうです。そんな中、床を清掃していた若者がこう言います。

 

「あの、ミスター・ディズニー。私は南部で育ったんです。私の頭の中に浮かんだことは、こんな夏の晩だったら、ホタルがいるはずです。」

 

と。この彼の一言から、カリブの海賊の序盤にホタルの光が灯ることになりました。当時は、実際に生きたホタルを船に仕掛けて南部の夏の晩が再現されました。やがて機械でホタルの光が再現され今に至ります。

 

この若者のひらめいたアイデアが尊重され、たっぷりの報酬が支払われたそうです。その数ヶ月後、無事「カリブの海賊」はオープンしました。しかし、ウォルト自身は、そのオープンを目の前にすることなくこの世を去りました。

 

たとえ床掃除をしていた従業員でも、ウォルト・ディズニーはその貴重な意見を大切にし、この「カリブの海賊」というアトラクションをつくりあげました。

 

働いている人の数だけアイデアがある。

このエピソードは今も各国のディズニーランドで取り入れられており、東京ディズニーリゾートでも「I Have アイデア 」という制度があります。

 

東京ディズニーランドのマイク和ゾウスキや東京ディズニーシー10周年のハット型ネームタグなども現役キャストが提案したアイデアから生まれたものです。当然ながら直接ゲストには周知されることはありませんが、キャスト情報誌「リゾートポスト」に掲載されたり、表彰式で表彰されるそうです。


東京ディズニーリゾートの場合、一日2万人近いキャストによって日々のパークが支えられています。これだけの人が働いているからにはその数だけのアイデアが眠っているもの。こういう制度が今でも根付いているからこそ、東京ディズニーリゾートはゲストのニーズにあったフードやグッズをはじめ、ユニークなアイデアでゲストをもてなしているのかもしれませんね!