| ■レインドロップ施術の科学
ヤングリビングが行うレインドロップ施術 (RDT) に科学性があるのかと疑問が多いと思う。 疑問を無垢の現場のセラピストにぶつける前によく考えてみる。RDT で使う精油はなんだろう。 瓶のドロッパーから直接に皮膚に降りかけるのが、雨の如くだ。 日本では使われないウィンターグリーンが使われている。 よく、レインドロップ施術によって腰の痛みがなくなったという話しが出る。 精油ウィンターグリーンの化学成分の99%は、消炎鎮痛効果のあるサリチル酸メチルだ。 サリチル酸メチルを単味薬効成分とする薬剤は市販されているが、それを使えばよいのか。 施術代からみて経済的ではないのか。 そうではない。 施術では他の精油も使われている。相乗効果で鎮痛効果が強くなっている可能性はある。 科学的に証明されたデータをみたのではないが。いわゆるヒーリング効果により鎮痛によい影響はあるだろう。 RDT では、各精油の10滴を原液で背中の背骨の筋に撒くというが、薬効が発現するにはその程度の量は必要だろう。 10滴は、単に0.5mLに相当する。生体の健康被害に影響ない量だ。 ウィンターグリーンの LD50 を 0.3gram/kg と見積もる。通常は 1.2 と見積もっているほど、サリチル酸メチルは毒性がある。 大人の体重を 60 kg とすると、トータルで 18 グラムと算定される。10滴はわずかな量に過ぎない。 これらの精油は室温でタオルでカバーせずに広い背中に塗布されるので、揮発性液体の精油は空気中に蒸散する。 50%は揮発するので、10滴塗布しても5滴しか皮膚上に残らない。 RDT は経口摂取ではなく皮膚塗布なので実際は半量しか生体に吸収されないと考えられる。 しかし、空気中に揮発した精油化学成分は吸気として肺胞に吸収され血液循環に入る可能性がある。 代謝されず脳に至るのでヒーリング効果に寄与するのだろう。 5精油の各10滴を塗布するとして、精油の1滴は0.05mLで50滴は2.5mLになる。その半量が蒸散するとして1.25mLしか塗布していないことになる。 体重が小さい人には少なめに滴下する必要もあるだろう。反対に体の大きなアメリカ人は更に大量の滴数が必要かもしれない。 精油の毒性はそのひとの体表面に反比例する。体表面は計算できないので体重を使う。小さいひとほど危険性は増す。 植物油で薄めても同量の精油が含まれていればよいのだ。原液か希釈かは問題ではない。 ただ、原液はひとにより皮膚刺激もあるので、希釈したオイルでも同じで、各精油10滴を撒けばよい。 皮膚感作性を聞き取りしているだろうか。 このようなことは、セラピストの技術教育で改善されることだ。 直接に背中に原液を振り掛けるとオカルト的なので効きそうな感じがしてプラセボ効果につながる。 背骨に精油が食い込み、すべてのトラウマや意地悪インナーチャイルドが死滅する感じがするのだろう。 精油を振り掛ける音がアマゾンの雨に聞こえるのか。 RDT は西洋医学ではないので、伝統医療としてはあり得る施術方法だ。 個人の意思でサロンの門をくぐるもので強制しているものではない。 |
| ■レインドロップ施術に用いられている精油
オレガノ: ウインターグリーンの薬効は強いがラベンダーやペパーミント等に希釈されていると考えてもよい。 効果の作用点が違う精油のブレンドを用いている。ヤングヴァラーのアーモンド油は植物油だ。 |
| ■レインドロップ施術師を選ぶこと
アロマテラピーの施術師には才能が必要だ。才能がないアロマテラピストは1%希釈濃度を塗っているだけで御仕舞いになる。 原液塗布をするには才能・能力が必要だが、町のセラピストにはレベル差があり、自分に合うセラピストを探す。 クライエントにより皮膚感作性が違う。アトピー性の者もいるだろう。刺激の少ない精油と施術法が選択できるか。 施術師により技能の差がある。最終的には個人技の勝負になるようだ。 100%天然の精油は合成油より刺激が少ないし、安全が保証されている。 もちろん、合成油ではレインドロップ施術はできない。 |
| ■レインドロップ・ヒーリングを商業化し過ぎに警告
どのようなレインドロップ・ヒーリングを得られるというのか。その安全性は担保されているのか。 レインドロップ・ヒーリングを商業化し過ぎに警告したい気持ちです。 ヒーリング効果を与えると、お酒を飲みすぎて二日酔いがあるように、少なからず副作用があります。 完全に依存性がないわけではありません。精油の慢性毒性もありえます。 生体の反応には副作用が付きまといます。それを最小限にして施術を行うヒーラーがいるでしょうか。 |
| ■医学的な効果は臨床試験なりの客観的評価が必要
脊柱に沿って潜伏するウィルスもしくは細菌が、脊柱 側湾症や脊柱のずれを引き起こすということが知られているかもしれないが、 レインドロップ施術で治療できるかどうかの科学的証明が必要だ。 医学的な効果は臨床試験なりの客観的評価が必要で、ヤングリビング社が資金提供していない病院・医師による試験が必要だ。 |
http://www.forestwalking.com/raindrop.html
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