ブルーサイプレス抗癌効果 | forestwalkingのブログ

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2013年の暮れに、突然この世を去られた、理学博士 藤田忠男先生の研究を掲載していくブログです。

ブルーサイプレス木部より抗がん物質抽出
■ブルーサイプレスより抗がん物質・エトポキサイド関連物質

植物名 Callitris intratropica はオーストラリアン・ブルーサイプレスと呼ばれている。 オーストラリアのビィンス・コリンズ氏から入手できる。 従来法の水蒸気蒸留法で精油が採れるが、もうひとつ、薬剤的に重要な意味をもつリグナンも抽出できる。 これらのリグナンは揮発性が低いので蒸留法では採れないので、この木からは見出せていなかった。 ポドフィロトキシンはリグナンのひとつで、ドイツで抗がん剤として承認されているエトポサイドの構造に類似している。 そのために、オーストラリアン・ブルーサイプレスに含まれているリグナンはがん以外にも応用される薬剤利用の観点から注目されるようになってきた。 現在ではこれらのリグナンは非常に高い収率で単利されているので、今後の薬剤利用の研究がすすむことが期待されている。 市販のブルーサイプレスには含まれない薬用化合物が樹木に含まれているという。 精油製造法とは違う抽出法を使っている。そのために、精油の化学成分も精密に解析されていた。



■エトポサイドの化学構造

オーストラリアン・ブルーサイプレスから採れるリグナンは、がんの化学療法剤のエトポサイドの化学構造と類似しているので、 これらのリグナンの薬剤利用が期待されている。リグナンは糖鎖が結合していないもの。 がんの化学療法剤は一般的には複雑な構造をしており、従来の化学合成法で低コストで入手しにくく、 植物から関連物質が抽出されると、この物質から薬剤原料を得ることができる。