| ■精油の作用
精油の作用として、主には匂いとして揮発成分が嗅細胞・嗅神経・嗅球・嗅索を経て大脳辺縁系に刺激します。 この経路で吸収される・作用すると精油の成分は代謝されることなく電気刺激として、脳を刺激するわけです。 ローズマリー精油が嗅覚を刺激しても、その化学成分が大脳辺縁系に達するわけではないのです。 嗅覚がある種の刺激に置き換わり脳の海馬に記憶されるのです。 危険なものではないのか、同じ匂いを嗅ぎ分けられるのです。動物の本能といえるでしょう。 嗅覚力は個人差があるので、 アルツハイマー型認知症患者の嗅覚は損傷してしまい匂いを嗅ぎ分けられないといわれています。
のどの粘膜や肺胞から吸収されています。 精油は経皮で吸収されると毛細血管から門脈を経由して肝臓に運ばれて代謝されます。 ひとの体内に入り代謝のために、植物の中に存在している化合物とは異なるものに変化しています。 変化しない成分もあります。未変化体も残存します。 精油は医薬品や農薬ではなく規制されず、人体に入ることは予期していないので、 このような代謝マップは詳細には研究されていないのです。
精油化学成分によっては血液脳関門を通過し脳神経細胞に結合することで、 直接に脳に刺激として伝わるので、精油は神経系の病気の治療に使われてきました。 ローズマリーは、認知症の改善に効果的といわれています。 アロマテラピーは古い民間医療なので西洋医学の前でかえりみられないことがあります。
精油は生体にとっては異物なのです。異物は肝臓で解毒されますが嗅覚刺激は直接に脳に至ります。 しかし精油の安全性は長い歴史の中で確認されています。 ところが、最近では発癌性やアレルギー性の精油も発見されてきています。 そのような精油は公表されているので多量の常用使用は避けてください。 しかし、長い歴史の中で多くのひとが精油になれ親しんできました。 多くの臨床試験データが集積されてきました。 それで、安全性については心配する必要はないでしょう。 数千年に蓄積された本草書などの文献が残っています。 生体に毒のある植物、たとえば毒キノコは絵本でも教えられ子供は山に行っても食べないように教育を受けているのです。
精油の成分表の化合物のリストをみて代謝経路を予測することもできる。 アロマテラピストがクライエントの皮膚に精油を塗布するときでも、体内に吸収されています。 精油の代謝について知識を持つべきなのです。代謝された化合物が毒性をもつ場合もあります。
植物には多くの化学成分が含まれていますが多くは二次代謝産物といわれています。進化の過程で生合成されたものでしょう。 代謝を勉強すると植物内の化学成分について理解を深めることができます。代謝を受けた成分も残存しているのです。 代謝の進展具合で種が分かれたのでしょうか。研究課題になっています。同じ化学成分が多くの植物に共通して含まれています。 植物内の代謝を知ることで植物の生きる強さを実感し、アロマテラピーの可能性の広さを垣間見ることができるのです。
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