最初がなんだったか判んない
もう
最初がなんだったかどうでもいい
もう
最初がなんだったか関係ない
壁
壁
壁
壁に囲まれて
私の気持ちは届かない
貴女はそこから出られない
それが痛くて泣いてるの
邪魔されなかったら
邪魔されなかったら
私の気持ちは届いただろうか
私の気持ちが届いたとしたら
欲しくて欲しくて仕方の無い
声
貴女はそれを与えてくれただろうか
壁
壁
壁
貴女が壁に囲まれているのは
過去の傷の証
壁は大きな瘡蓋
壁は大きな絆創膏
未だ消えぬ
未だ癒えぬ
傷がある証拠
私は知っているのに
私の泣き声は
私の泣き声が
高い高い壁を越え
もし仮に
貴女を森に呼び寄せて
私の泣き声は
私の泣き声が
撒き散らした言の葉が
鋭い刃となって
貴女を血まみれにするなら
お願いここには来ないで
私の泣き声は
私の泣き声が
呼び寄せた貴女に
例え無理矢理にでも
私の望む
声
…を吐き出させるなら
お願い
お願いよ
お願い私の森に来て
狂った言葉を吐き続ける
狂った言葉で踊り続ける
私に声を与えては
跪いて共に泣きましょう
その代わり
どこにもいない私の
私の愛を捧げるわ
貴女にも
壁
壁
壁
私は貴女に届かない
壁
壁
壁
貴女は私に届かない
貴女に
抱きしめてなんて言えない
抱きしめるなんて出来ない
だから
せめて
今
声が貰えたら
貴女がくれた言葉
どうか
私の気持ちが
幸せな気持ちであふれていますように
貴女がくれたその願いに
笑って頷けるはずなのに
この壁が邪魔をする
きっと最後まで