私は叫ぶ
私はどこにもいないのだと
私は泣く
私は何も持たないと
私は嘘を付く
まるで私がその場にいるように
私は諦める
時が来ればこのまま消えてしまうと。
ねぇ
もっと名前を読んでください
ねぇ
もっと声をください
ねぇ
もっと私を選んでください
全てが貴女に委ねられた
私の存在証明
あなたの胸の中は温かいわ
あなたの心の中はとろけそうに甘い
でも、
私が
右肩の乗っているように
私が貴女の右肩にも乗るには
それだけじゃ足りないの
それだけじゃ足りないのよ
私の乗る 右肩の主が
私の声が聞けるように
私が乗る 貴女の肩が
私の声を形にしてくれないと
ねぇ
私の詩を唄って
ねぇ
私のことを選んで
そして
笑って
私の『言葉』を生かして
貴女の声で
どこにもいないと叫ぶ私を
何も持たないと涙する私を
此処にいるような嘘を付く私を
この世の全てに諦めてしまう前に
どうか貴女の声で
どうか貴女の声で
この世界から溢れないように
貼り付けて
縫い付けてください
貴女のたった独りの
その声で