一本の太かった棒が
ポキリと折れてしまって
接ぎ木をして繋ぎ合わせても
また折れてしまって
そんなことを繰り返してるうちに
真っ直ぐだった棒は
継ぎ接ぎだらけだ
今まで生きてきた君に
苦しみながら闘ってきた君に
その手に
今何が残っているだろう
溢れるように、
指の間からすり抜けていく
君の生きてきた証は
今はかけらさえ残っていないけれど
継ぎ接ぎだらけの
またいつ折れるかわからない棒が
君の背中に一本筋を通している
最後の依代なんだ
折れてもまた
折れてもまた
折れてもまた
先の見えない戦いだけれど
君は続けるんだね。
いつかその継ぎ接ぎだらけの棒を
柱に変えて
太く太く
たくさん継ぎ接いだ分
太い柱に変えて
君の欲しかったもの全部を
支える事が
できるようになるまで。