梅雨も開け、本格的な夏がやってきました。
連日の猛暑の中、すでに熱中症の発症が目立ちます。
熱帯夜でもあるので、睡眠時間等、体調には充分気をつけたいものですね。
連休はあちこち混んだようですが、出かけられた方はお疲れ様でした。
私も山に行き、夏の風物詩を体感できました。
そう、下刈りです(笑)
鎌の構造・使用方法にはじまり、平地・傾斜地での作業と応用作業を二日にわたり研修しました。
使用する鎌は、造林鎌という柄の長い大鎌です。
鎌には二種類あり、払い鎌と引き鎌があります。
払い鎌は、横に直線的な刃を持っており、文字通り払うようにして使います。
よく草刈に使い、余分な草を刈り払うためのものです。
引き鎌のほうは、刃が半月状に縦長の形をしており、引くようにして切ります。
基本的に左手を添えて使い、刈り取る収穫のためのものです。
今回使用する造林鎌は、この両方の形状を併せ持つ優れものです。
刃先の直線的な部分が払い鎌、曲がった部分から元にかけてが引き鎌に相当します。
ですので、茎の細い草等は払い鎌で、茎の太いススキや雑木の幼樹類は引き鎌で
切ります。良くできていますね。
これで切れないのは、研ぎが悪いか使い方が下手かのどちらかです。
私は…両方ですか。。。
まずは平地で払い鎌の実習です。
左足を支点に、円を書くように刈り払います。
鎌は刃先を擦らせるように振ります。結構、思い切りが大事です。
このとき、カーブした部分を地面に擦らせるようにして、刃先を浮かせるのがポイントです。
石などの障害物に、刃をぶつけてこぼさない為です。
引き鎌は、根元から湾曲した部分の刃を使って引き切ります。
この場合も、刃先が45°ほど上を向くようにします。
切り口が斜めになればOKです。この角度が切りやすいようです(水平だと切りづらい上に、刃を傷めます)。
傾斜地では下から上に作業し、鎌を下向きに振らないよにうにします。
鎌は右から左に振るよう、右利きにあわせて使用します。
そうすると、一列に並ぶ場合は左側を先行させないと、刈り払った草が隣に飛んで邪魔になりますので、ポイントになります。
気をつけなければならないのは、作業者の間隔と、上下作業の禁止です。
足場も悪く落石の危険もあるので、上下作業は避けます。
実践編では、道の両側の草刈をしました。
もはや下刈りではありませんが…道の保全も安全管理の一環です。
むき出しの岩や切り株の合間を刈るのは結構難しく、よい練習になりました。
この時期はハチの巣もだいぶ大きくなっており注意が必要です。
特に茂みの付近では、軽く揺すってみたり周囲のハチの気配に気をつけます。
ハイキング等山に入る機会も増えると思います。
暑さとハチには充分注意したいですね。