門松 | 目指せ!森林インストラクター。

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日本の山を元気にしたい!
そんな思いから、森の案内人「森林インストラクター」の資格を取りました。

自然は私達に、たくさんのメッセージを投げかけています。
その声は、あまりにも小さく儚いものです。

そんな「森の囁き」を、お伝えします。

もういくつ寝るとーお正月ー♪



クリスマスも終わり、年末ムードが高まってきました。



商店や戸建の住宅には、所々で門松が飾られ始める季節です。





ちょうどクリスマス翌日、26日ごろから飾り始めて、年内であれば30日までに済ますのが良いとされています。



大晦日である31日は、一夜飾りと言って、葬儀を連想させるものとして飾ることを忌み嫌います。慌しく飾り付けるようでは、これからお迎えする神様に対しても無礼に当たると考えられたようです。同様に、30日も旧暦の大晦日に当たるので同様の事を言う例もあるようです。





なお、29日は二重苦につながるとされ、飾り付けには相応しくない日とされているので、28日には済ませたいですね。



何事も早めの準備が大切、ということでしょうか。





この門松ですが、何のためかご存知でしょうか?



これは、歳神様を迎える依り代として門前に飾られるものです。





かつては、農業が産業においての大きなウェートを占め、その年の稔が生活を左右していました。歳神様は、一年の豊作と家内の健康や幸せをもたらす存在とされ、大切にされました。



神様といっても、今のように擬人化された存在というよりは、人知の及ばぬ絶対的な「自然紳」の意味合いが強い存在であると思われます。人々は、自然を敬うと共に畏れの念を持って生きてきました。全てのものに神格を認める「八百万の神々」は、このような生活文化から生まれた習俗であると言えるでしょう。



神様は山におり、木々に宿って里を守ると考えられていました。新年に山から下りてきて家々を巡る時に、目印としての木を立てて依り代にしようとしてのが門松の始まりとも言われています。もとは、冬の寒さにも葉を落とさない常緑樹が立てられていたものに、成長の早い竹を沿えたようです。そこに、同じく春先に花をつけて一早く実を結ぶ梅が加わり、松竹梅としておめでたい「飾り」ができたのでしょう。