暮れも押し迫ってきて、いよいよ今年も終わりに近づいたと実感が湧いてきました。
今日は、そんな気分を一層盛り上げる大掃除をしました。
とはいえ、引っ越してきて半年ぐらいなので、まださほど汚れてもおらず、例年に比べればだいぶ楽に感じました。
さて、掃除と言えば大活躍するのが洗剤。最近は「お肌に優しい」「環境に優しい」が売りですね。でもこれ、本当に環境に優しいのでしょうか?
目の敵にするわけではないのですが、流行のヤシ油ブーム。自然由来素材で、なんとなく自然に優しそうですね。もう少し突っ込んでみると、実際に森林伐採後の植林によって育てられたヤシの実を使っており、自然の再生を謳っているものもあるようです。
で、チョット待った。
この植林、本当に自然の再生なんでしょうか?
確かに伐採地に植えられているとしても、もしそれが「栽培目当ての伐採」であったなら?
プランテーションはご存知ですね。
社会科の授業でやったアレです。大規模農業によって作物を大量・画一的に生産できるもので、その土地の為に多くの森林が伐採・転用されてきました。
本来ならば、自然林の伐採後はその土地の構成樹種や環境に適応した生態系を復元することを目指して植林は行なわれるべきなのですが、プランテーションでは換金作物に転換されることが多く、破壊のニュアンスが強く出る傾向があります。
パーム油生産のためのアブラヤシも、またしかり。
ヤシを育てる為に熱帯雨林を切り開き、生態系を無視した大規模栽培が行なわれています。当然、そこに暮らす野生動物たちは餌が無くなり減少。
さらに、獲物を失った現地住民は、生きる為に元凶であるプランテーションで労働力を搾取される…
いまや、プランテーションは作りつくされ、熱帯林伐採の進む地域に「乗り込み」、跡地を同様に「占めていく」ことが広がっています。
これって、本当にエコなんでしょうか。
とはいえ、現地ではもはや貴重な産業となりつつあるパーム油。
一概に邪険にはできないのも現状です。
本当に環境に優しいのは?
使うもの・使用量・生産方法etc...
消費者が選び、育てる時代ですね。
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記事元 開発と権利のための行動センター