久々の更新です。
私情で忙しく、活動が滞る日々です。
先日、森林整備活動に参加しました。
大自然塾鳩ノ巣フィールド
http://hatonosu.blog39.fc2.com/
市民参加の市民の手によるボランティアイベントです。
震災の影響により昨月は中止になりましたが、今月からは通常営業(?)
最高の天気の下、気持ちの良い汗を流しました。
主な作業は、道作り(補修)と柵作り。
林床を整理して下層植生の回復を図ると共に、柵を千鳥に配置することで表土が動くのを留めるのが狙いです。
必要な材を伐倒し、道に使うものは皮をむきます。
こうすることで、水の切れがよく乾きやすいので、腐りずらくなります。
柵に使うものは皮付きで使用し、作業時間を短縮して多く作ることに専念します。
柵にしろ道にしろ、目で見て成果がわかるのでやりがいがあります。
長い目で見ても、草本が入ってきたりカシ類が出てきたりと、森の遷移を目の当たりにするのはうれしいことです。
山に入る。作業をする。汗をかき、腹が減る。
こんな当たり前のことが、やけに新鮮に感じられました。
同時に、知らぬ間に滅入っていた自分に気付きました。
報道・自粛ムードに停電、いまだ目処を見ない原発―
続く余震に気をもむ日々は、文明のほつれを見せ付けるかのようです。
久々に森林の中で体を動かし、心地の良い疲れの中に生きている実感を得ることができました。
本来一人一人が持っている「生きる力」というようなものを、緑の中で改めて気付かされました。
それは、インタープリターとして伝えたかった思い。
自然と人が、共に生きることの素晴らしさ。
どんなに傷つき、悲しみ、苦しくても、淡々と刻は過ぎていきます。
季節は巡り、また花が咲き新葉が開出する奇跡。
黄緑・浅黄・萌黄・利休・・・
この生命力に満ち溢れた春の息吹を、躍動を、この身に取り込んで。
「山笑う季節」
むずがゆくほころぶ新芽のいじらしさに、あらゆる命が共鳴するかのようです。
人も自然の一部であること、自分自身が自然そのものであること。
こんな時だからこそ、自然に入り交感することが必要だと、強く感じました。
大型連休が間近に控えております。
ちょっと身近な緑に触れるだけでも、きっと元気をもらえますよ。
応援よろしくお願いします