ここのところ、高尾山にちょくちょく出かけています。
夏の親子観察会下見、そして清掃ハイキング…
次から次へと発見があり、知識の洪水に溺れそうです(笑)
まずは日影の様子です。
虫たちも元気に姿を見せてくれる季節。子供たちも楽しみでしょう。
まず姿を見せてくれたのはサカハチチョウ。羽の逆さに見える八の字が特徴です。
あまりありがたくないのが、ラミーカミキリ。黄色の外来種、要注意です。
背中は良く見るとパンダに似てます。カラムシを食草にするカミキリです。
地味なところで、羊歯にも話題が。
小葉の反対に三角の托葉が出る、ゲジゲジシダです。
林縁に紫の小さな花をつけるハグロソウ。暗めの葉の色が花を引き立てます。
キツネノボタンが実をつけていました。
黄色い花と金平糖のような実が可愛らしい草です。
小さな虫にも目を向けます。
スケバハゴロモが群れていました。白い綿毛のようなのが幼生です。
こう見えてもセミの仲間、透き通った羽根が綺麗です。
同じ科にアオバハゴロモというのもいますが、こちらは粉を噴いたような白っぽい羽です。
まだ蕾でしたが、アキノタムラソウももうすぐ咲きそうです。花期は夏なんですね。
三角の葉が目立つミヤマタニソバも見られました。
蛇滝では、イワタバコが花をつけています。
ひょっこり出た大きな一枚葉に咲くナスのような花を、間近に見ることができます。
ヤブタバコなんてのもあります、こちらは陸生で、大きく茎が途中で分かれて横に広がります。根茎の葉が大きく、シュウブンソウと見分けがつきます。
ノブキが地味な花をつけていました。食虫みたいな容貌です。
ジャコウアゲハでしょうか。赤い斑紋がアクセントのお洒落な蝶です。
沢沿いなのか、蝶が多いです。モンキアゲアが水を飲んでいました。
フクラスズメの幼虫にちょっかいを出し、威嚇行動も観察できました。
レアモノで見られたのは、ヘビトンボ。ヤゴは見ますが、成虫は初めてです。
下向きに咲くウリノキは、結実すると上に向き直ります。
虫媒花から鳥散布への変化ですね。
何気ない姿にも、理由と戦略があることを伝えています。
2号路にぶつかり、中腹を周回します。
常緑樹の多いコースで、サカキ・ヒサカキの違いを見ることができました。
サカキは全縁・冬芽が長刀のようにまがりますが、ヒサカキは細鋸歯があります。
似ている樹木の違いは、毎年インストラクター試験に出てきます。
私も苦手ですが、しっかり抑えておきたいですね。
ちょうど今頃、森林インストラクター養成講座が行われています。
申し込みも終わって、試験まであと半月。
受験生の皆様、がんばってください!
アオハダ・アオダモも観察できました。
アオハダは短枝が発達する単葉なのに対し、アオダモは羽状複葉です。
アオダモのほうは、芯去りで製材するバットにはまだ細い感じがしました。
他にもモミジバハグマ・トウバナ・ヤマホトトギスが見られました。
ムサキニガナは、もう綿毛を飛ばし始めています。
暑いながらも、確実に季節は進んでいくものですね。
下山路は1号路、お馴染みゴミ0ハイキングです。
人出に比例して、この季節はペットボトルが増えます。
来週も下見で日影に入ります。
夏の高尾は宝箱~♪何に出会えるか楽しみです。