おはようございます。
不安定天気なが続きますね。
もうすぐGW。大型連休は家族で・友人で・恋人同士で…
どこかへお出かけなさる方も多い事と思います。
家でのんびりするもよし、スポーツに汗を流すもよし。
もう計画は立てられましたか?
社会の変化によって家族構成・交友関係も多彩になる中、その過ごし方も変わりつつあります。
かつては、平日は仕事に追われ、市場優先の中で消費が叫ばれ、大規模開発されたリゾート施設へ人も金銭も流れた高度経済成長期がありました。
経済こそ停滞してはいますが、バブルがはじけて夢物語から醒め、人らしい生活を取り戻しつつあるのが現在の雰囲気なのではないかと思います。
悪く言えば、何もかも「与えられていた」時代が終わり、これからは個々の「創造」が始まるのかもしれません。
増えていく「余暇」の中で「自分らしさ」を求める風潮が、一つの表れではないでしょうか。
こういう時代の中で、「レクリエーション」という言葉に求められる意味も変わりつつあります。
日本には、占領下の時代に教育の中で持ち込まれ、個人の尊重や組織の団結を目的に広まっていきました。
オクラホマミキサーやマイム・マイム。ほろ苦い思い出をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
やがて、個性に重きが置かれるようになると様々なサークル活動へと発展していきました。
音楽・スポーツ・文芸・芸術と、幅広い意味での「レクリエーション」が提唱されるようになりました。
ちなみにこのレクリエーション、言わずと知れたアメリカ発祥の概念です。
シカゴの保護者による子供たちの遊び場づくりに端を発し、休養や気晴らし程度だった余暇を生活文化の向上へと高める活動へ発展していきました。
Re Create = 再生
まさに現代は、レクリエーションの原点へ立ち返る時代なのです。
今では大学に専門の学科が置かれ、社会的評価も高まっています。
同時に、高齢化の進む今、健康・耐力の維持のため生涯スポーツが提唱されています。
そもそも、スポーツに何をイメージするでしょうか?
順位を決め、技を競う。
体育系の世界、まさにスポ根ですね。
楽しさもあるでしょう。
生存の必要性から離れ、楽しみのために行うのは人類の大きな財産でもあります。
それと同時に、スポーツには「社交性」も含まれています。
競技を通じた人と人との「出会い」。これは、人間の成長に大きな影響をもたらします。
ここで、スポーツの4つの要素をまとめます。
○技術性 技を磨き、体力を高め、自己の向上を図る。
○闘争性 安全なルールの中で、他社と競い合う。
○遊戯性 楽しいから継続できる。人が集まる。
○社交性 他社との出会いや交流から、新しい気付きや刺激が生まれる。
生涯スポーツを考える上で、誰もが継続的に・自分のペースでできる事が必要です。
ですので、この4つの要素の中でも、ここでは遊戯性と社交性を強調したいと思います。
一人でやるよりは、大勢のほうが楽しいですし、お互いに支えにもなります。
毎回が新鮮である事は、飽きの防止にも有効です。
今回は、余暇の中でのレクリエーションの位置付けと、生涯スポーツについて取り上げました。
この二つの接点を探るとしたら、どこにあるでしょうか?
さらに言えば、近代化の代償として私達は大事なものを失いつつあります。
身近な緑・命のぬくもり…
そう、日常から自然が消え、その反動が昨今のアウトドア・ブームとして現れています。
野外活動は、適度な運動・四季移ろい行く自然の中の新鮮な感動・人との出会いは付き物です。
そして個々のペースで、ピクニックから登山まで様々なフィールド・形態があります。
まさに生涯スポーツにピッタリです。
さらに、非日常の体験を通じて暮らしを振り返り、環境について考えることのできる「生きた」学びの場です。
私達「森林インストラクター」は、こうした社会のニーズに年齢を超えて応えていく事が、求められているのです。