前回は、気候と標高の影響によって、森林の構成種が変わることをお伝えしました。
では、実際の分布を見ていきましょう。
「後は野になれ」の例えもあるように、日本は放って置けば草木の茂る、降水量に恵まれた国です。
ですので、植生は大きく気温で分かれる事になります。
日本の気候は、気温条件で亜熱帯・暖温帯・冷温帯・亜寒帯に分けられます。
それぞれに、下の表のような植生の分布が対応する事になります。
おおまかな分類ですので全てを現せてはいませんが、緯度と高度によって植生が変わっていくのはお分かりいただけたでしょうか。
ちなみに、全国に植えられているスギ・ヒノキの天然分布は冷温帯が中心で、落葉広葉樹の中に混交しているのが普通です。
実際には、土地ごとの土壌や遷移段階で見られる植生は変わります。
次回は遷移について触れていきたいと思います。