先日、高尾で親子観察会が行われました。
舞台は日影沢、森に水辺に夏の生き物を探しました。
今回はオブザーバー、スタッフとしての参加です。
下見はしていたものの、いまいち当日の段取りが掴みきれていなかったので、あたふたするシーンもありましたが無事終えることができました。
ハプニングは付き物で、参加者の当日キャンセルもよくあることです。
私がサブで割り当てられた班が消滅するという、まさかの憂き目に会いました。
仕方が無いので、他の班の様子をそ~っと覗くことになりました。
開会式を終え、各班が観察に出かけるのを見送ります。
少し控えめに、班長さんのインタープリテーションを勉強させていただきました。
恥ずかしながら知らなかったことや理由の説明など、とてもハイレベルな内容が盛り沢山。
蛙にしても、足はどの足から生えてくるのでしょうか?
はい、後ろですね。両方一度に生えてきます。
前足はどうでしょう。
これは左からです。ナゼ?
できるのは左右一緒なのですが、左にはエラがあるため穴があります。
この穴から出るので、皮を破って出てくる右よりも出やすいのです。
もちろん、エラが塞がるので、それまでに肺呼吸へ移行する必要があります。
後ろ足から生えるのも、陸上へと上がる準備だとすれば納得します。
生き物とのふれ合いも貴重な体験です。
思わず手をすくめるヤスデを手に乗せ、子供たちもおおはしゃぎ。
ムカデは有毒の牙をもちますが、ヤスデにはありませんのでご安心を。
得体の知れないザトウムシも、ここでは人気者です。
クモの大枠には入りますが、ダニの近縁です。
クモといえば嫌われ者のイメージですが、実は大切な存在です。
蚊などの病原体を媒介する害虫を捕食してくれます。
実際、疫病の起こる場所はクモが少ないとか。
みんなそれぞれの役割の中で暮らしているんですね。
イラクサの仲間アカソには、細かい毛が生えています。
この葉っぱが、かわいいワッペンに早代わり。
イノコヅチ・ダイコンソウと同じで服にくっ付きます。
ルーペで観察し、理解を深めます。
セミの抜け殻が漢方薬だったのは初耳でした。
効用は…調べてみましょう。
見落としがちな冬虫夏草にも出会えました。
ガの幼虫に寄生するキノコです。
マツカゼソウの匂いは好みが分かれました。
ということは、あまり好きでない人は、虫に近いのかも。
コロッと好みの反応を変える子供たちが微笑ましい一こまでした。
参加者の興味を自在に引き出す手腕。
疑問に対する的確かつ平易な説明。
お子さんを相手にしながら、大人の参加者をも魅了します。
水生生物も前日の降水が影響しながら、様々な種を観察できました。
やはり、カニが人気です。
エビ・カニの違いと体の構造。
タラバガニはカニじゃないけど一番高い!など、思わずスタッフも釘付けになる話が続きます。
ちなみに、タラバはヤドカリの仲間です...おいしければ、よし。
まとめは、生物多様性と生態系の重要性。
みんなつながって生きています。
無事に終わった観察会。
主幹事の皆さん、インタープリターをして下さった諸先輩の方々、ありがとうございました。
次回秋の親子観察会は、11/20(土)です。
私も再び幹事団に入り、企画・運営に参加します。
夏の経験を活かし、素晴らしいものにできるよう努力しますので、たくさんの方のご応募・ご参加をお待ちしています。