先日、森林施業の技術講習へ行きました。
私の所属する森林インストラクター東京会(FIT)の行う研修会です。
鳩ノ巣の森は私有林ですが、所有される方のご好意で「多摩の森・大自然塾」」事業のフィールドとして利用させていただいております。
これは、主催が森づくりフォーラム・事務局をJUON NETWORKが行い、運営スタッフはJUONにFITのメンバーを加え、さらに他のエリアで活動されている方等を交えて活動しています。
毎月第三日曜日には、一般参加者を募って市民の手による森作りを行っています。
そんな多くの方の手を経た鳩ノ巣フィールドだからこそ、研修の場として提供していただける事をまずは胸に留めておきたいと思います。
午前中はフィールド案内。インストラクターとして森林に入る心得を学びました。
常にインタープリターの目で植物や植生・環境を「観る」ことと同時に、知識を得たら自分なりに解釈・必要に応じた確認を取る事も大切です。
午後からは実際に技術を指導していただき、鉈の使い方をはじめ、基本となるロープワーク、鋸の挽き方、材の運搬を行いました。
刃物に関しては、自分の体の中心であるへその位置が重要で、鋸にしても鉈にしてもへその前で使用するように指導を受けました。
特に鉈は、無理のある体制では自分の足に振り下ろす危険があるので、注意が必要です。
足場・作業する台、そしてもし手が滑っても大丈夫なように周囲を確認する事。
基本を学び実践する事が、安全な作業の第一歩であり作業の鉄則である事を学びました。
材の運搬は、前後に分かれて行います。
声をかける側は意思の疎通をしっかり取るために、的確かつ明確な指示を求められます。
同時に、お互いの状況を確認しながら安全を確保する事が重要です。
ロープを使うので、余った部分が足に絡まる恐れもあるのでこちらも注意が必要です。
自分のあんぜんは勿論、相手との意思の疎通や周囲の安全確認が大切なのだと実感しました。
まだ今は参加者ですが、いずれは指導する側になって山に恩を返せたらと思います。
とはいえ、参加するのは「100年の森作り」。
じっくり焦らず、一歩一歩。