小さい秋と多様性。 | 目指せ!森林インストラクター。

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日本の山を元気にしたい!
そんな思いから、森の案内人「森林インストラクター」の資格を取りました。

自然は私達に、たくさんのメッセージを投げかけています。
その声は、あまりにも小さく儚いものです。

そんな「森の囁き」を、お伝えします。

霜降を過ぎ、朝夕は肌寒いぐらいの日が続くようになってきました。



ひだまりの中にぬくもりを感じる時など、秋の深まりを感じます。



ぼちぼち関東にも紅葉の声が聞こえてきそうです。



秋晴れの中のハイキングは、とても気持ちがよいですね。





高尾山にも実りの秋が訪れています。



草木は実を結び、様々な色やの種子を見せてくれます。





子孫を残す為のしたたかな戦略か、はたまた偶然の生み出した自然の造形美か





そこには鳥やねずみがいて、実を食べたり体につけたりして種子の散布を結果として助けています。



貯食性のリスやカケスは、森の「植樹者」として知られていますね。





今まさに日本で行われているCOP10



生物の多様性というとどこか遠い話のようですが、様々な生物の織り成す自然の営みこそが「多様性」そのものです。





それぞれに役割があり、生きていることで環境を構成している。また、循環している。





大地・水・空気、当たり前のように享受される賜物は、大小様々な生物によって支えられています。





この機会に、身近な自然を感じてみましょう。様々なことを私たちに囁きかけています。



子供たちと過ごす森の中の一日、秋の恵みから多くの気付きをもらえるはずです。





私たち森林インストラクターは、そんなお手伝いをしています。





恒例になりました「秋の親子観察会」の参加者を募集中です。



http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/pdf/shizenkansatu.pdf





自然観察と共に、自然素材を利用したクラフトも準備しております。



イベントを通じて、人の営みとからの恵みについて何かを感じていただければ幸いです。



http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/pdf/shizenkansatu.pdf





秋といえばドングリ。雑木林・公園でよく目にするもっとも身近な木の実です。



20種以上もあるうち、一部のシイの仲間を除くと、渋みが強くて生で食べられないものが大半を占めます。





これはドングリに含まれるタンニンという物質のためで、有毒です。





考えてみれば、植物の多くは生産者として虫や動物に食べられる宿命にあります。



ですので、多かれ少なかれ自己防衛のための毒をその身に含んでいます。





量が人に害を及ぼさないにしても、虫の小さな体には充分な致死量であるなら食害に合いません。



食べられる野草でも、食べ過ぎるとお腹をこわすのは毒の摂取量が許容量を上回るからです。





アク抜きなどは、まさに毒を取り除くための調理の下準備ですね。





森林浴やセラピーが提唱され、フィトンチッドという言葉をご存知の方も多いかと思います。



そもそもこのフィトンチッド。



フィトンチッドは「植物」を意味する「Phyto」と「殺す」を意味する「cide」から作られた造語で、他の植物や微生物・虫などに対しては有毒です。





樹木同士、虫の食害を受けるとフィトンチッドによって葉の精油成分を対抗性のあるものに変えると共に、周囲の木にも知らせることで同じように自己防衛機能が働きだすことが分かっています。





殺菌作用やリラックス効果があるため、人にとっては有益なものとされています。





もしこのフィトンチッドが、人類にとっても攻撃的に作用するならどうでしょうか?





SFチックな話ではありますが、遠い将来に植物が人を「有害な」種族として防衛策を講じるなら、あり得なくもない話でしょう。







森と人、文明と自然の相克。







何かとギスギスした世の中ですが、自然と共に歩んできた感性を忘れずに育んでいきたいものですね。



秋の親子観察会、参加者募集中です。



http://www.rinya.maff.go.jp/kanto/takao/pdf/shizenkansatu.pdf





応援よろしくお願いします!!