広島県豪雨災害 | 日本の未来を考える

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旧ブログ名:NHK朝ドラ『梅ちゃん先生』、『純と愛』批判をメインにしたブログ。リンクはご自由にどうぞ。

私の好きな言葉

●デカルトの「我思う、ゆえに我あり
様々な事象に対し、疑問を持つ自分の存在は絶対に否定できません。

●他人の目を気にしない「自由奔放」。
十人十色。いちいち他人の目を気にせず、自分の考えを率直に言う。

●出来る範囲で「自己実現」に向けて努力する。
たとえ理想であっても、その実現に努力するのは決して無駄ではない。

この三つを精神的支柱にして、ブログを更新していきたいと思いますヾ(・∀・)ノ

本題

広島県豪雨災害で、お亡くなりになった方々にお悔やみ申し上げます。

今回の災害で感じたことを率直に書きます。

まず、NHK報道について

昨夜7時のニュースでは、冒頭で現場の中継がありました。
現場の男性アナが、「ほら、こんなにねちゃねちゃしてます」と泥遊びする様子が映る。
画面が切り替わり、別の中継アナが意味のない現場解説をする・・・

アフォか!>(゚ ロ ゚ ; )

5W1H」ではないが、なぜ肝心の概要を先に伝えないのだ?NHKは。
その後も、だらだらとよく分からない解説が続く・・・
通常30分のところを、1時間拡大版にして、45分も延々と流す意味があったのか?

確かに災害発生直後なら、編集が間に合わないなど、仕方ない面はあるだろう。
しかし、すでに半日以上経過後の放送とは思えない。
(実際、現場住民へのインタビューを豊富に流していた)

災害報道の目的が何なのか、分かってるのだろうか?(´・ω・`)

まず、被害状況や被害者の氏名をきちんと出すのが先。
広島県内に知り合いがいたり、身を案じている人もいたはず。
三十数名の死亡者の氏名を、なぜ出さなかったのか?
(被害範囲も住民の数も限られているのだから出せただろう)

こまごまとした「原因究明」など、後回しで良い。

花崗岩の土がどうのとか、まるで、

視聴者の「知的好奇心」を満たすのが目的なのか?(゚ ロ ゚ ; )

と思わせる番組構成は、批判されてしかるべきだ。

大雨災害を予測できず、前日の放送で注意喚起しなかったことは責められない。
が、しかし、今まで台風を過剰報道した経緯から、さながら「狼少年」の如く

「あ~、毎日毎日お天気情報ばかり。どうせ大したことないだろう」

と視聴者に高を括られた可能性は否定できない。これでは本末転倒である。
(実際、私の両親はNHKの”天気ニュース”を嫌って別の番組に変えてしまう)

もちろん台風情報などの気象報道は必要だが、ただ流せばいいというものではない。

その量とタイミングが大切

災害を未然に防ぐ事が「第一の目的」なら、もっと手法を検討すべき。
場合によっては、L字情報を常時画面に表示させる方法もある。

夜7時のニュースは視聴率が高く、「お天気」以外の重要な内容が求められる。
緊急時以外に「台風劇場」等で番組の大半を構成し、他のニュースを伝えないのは本質的に誤りだと考える。

今回の災害でも、死亡者の「人柄」とか、助かった人の「生死を分けた瞬間」的な、
災害を、まるで「感動的な劇場」に仕立てようとするNHKの姿勢に、非常に違和感を覚えた。

NHKは猛省し、メディアとしての基本姿勢を見直すべきだ。
(`・ω・´)

次に、広島市の防災担当について

驚いたのは、15年前に同じエリアで同様の災害があったこと。
防災対策本部が設置され、土砂崩れの通報があっても適切な判断が出来ない無能な人間が防災担当だったことは大きな不幸だったが、一担当者に責任を押し付けることはできない。

この災害から、私たちが「教訓」として学ぶべきことは何か?

●人間の力は、自然にはかなわないこと

当たり前だが、台風にせよ豪雨にせよ地震にせよ、人間にはコントロール不能である。
ならば、被害を低減するための対策が重要になる。
三橋氏のように、「公共事業をじゃぶじゃぶせよ!」と自己正当化に利用する輩がいるが(ルサンチマンを持ち出すとか、異常すぎる)、全く感心しない。
なぜなら日本は、立地や気象条件を見て分かるとおり、「災害大国」だから。
(そもそも日本全国を”要塞化”することなど人的にも財政的にも不可能)
国土強靭化は必要だが、日本のグランドデザインを長期的に計画し、進めるべきだ。

まずやるべきことは、「住民避難対策」と、「救助対策」を徹底して強化すること。
(法改正が必要なら早急に改正すべき)

●災害情報を速やかに確実に住民に伝えること

被害が拡大した背景として、災害が夜中未明に起きたこと、住民に情報が伝わらなかったことが挙げられる。
いくら気象レーダーが精密化し、インターネットが普及しても、人間側のミス(ヒューマンエラー)があれば役に立たないことが証明されてしまった。
人間に「災害発生」は選べないが、「情報伝達」はすぐにでも改善できる。
(スマホなどの携帯端末を利用して「警戒情報」を随時伝えることは可能だろう)
また、市町村単位での住民の把握と、避難計画を周知しておくことも大切だ。

●速やかな救助活動

今回の広島市や政府が取った救助対策をきちんと検証する必要がある。
アベ首相は休暇中であり、万全な体制だったかどうかは、二月の大雪災害と同様に疑問が残る。国民の命に関わる重大事であり、もし不備があったなら批判されるべきだろう。

参照:かばさわようへいブログ

広島土砂災害報道ありながら9時までゴルフ継続していた安倍首相!


最後に

人間は自然に勝てないこと」、そして、「人間は必ずミスを犯す」という、ごく当たり前のことを忘れている人が多いように感じます。
その前提に立てば、自然災害とヒューマンエラーに弱い「原発」という「危険因子」を、出来るだけ速やかに取り除くべきだと考えます。