深み増す若葉
初夏の風物詩と言われる「青紅葉」
萌える若葉が深みを増し、やがて鮮やかな緑に変色します
秋に紅葉する木が「モミジ」。イロハモミジ、オオモミジ、ヤマモミジなど品種は数多いです
境内にモミジが立ち並ぶ寺院に撮影に出かけました
深い緑に囲まれた境内を歩くと神聖な力を感じるようで、癒されているようで心が和みます
パワースポットでしょうか
輝かしい緑をパシャパシャと写しているうちにふと頭をよぎることがありました
「緑」の光景なのになぜ「緑紅葉」と呼ばないのだろう?
素朴な疑問です。
今まで深く考えたことはありませんでした
まず植物が緑色に見える理由ですが、それは植物が光を利用してエネルギーを作り出す「光合成」にあるようです
光合成をするために植物には細胞小器官の「葉緑体」があります
その中には緑色を発色する色素「葉緑素」が存在します
「葉緑素」は太陽の光に含まれる赤、青色の光を吸収します
反射した緑色だけが目に入ってくるそうです
不思議???
でも、秋には紅葉します。それは落葉する葉が光合成をしなくなるため、葉緑素が分解され、アントシアニンという色素が合成されるため、次第に赤く色づくようです
小学校か中学校で習ったかもしれませんね。勉強不足ですみません
そう言えば、江戸時代の俳人、山口素堂が詠んだ有名な句
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」
「緑葉」と詠んでいません。木が青々と茂った様子を表現する夏の季語のようです
「青々」。うーん。これも「緑々」とは言いませんね
遅くなりましたがここからが本題
なんと「緑」を「青」と呼ぶ習慣は遠い昔、平安時代のころからあったそうです
当時、日本では「赤」「黒」「白」「青」の4色しか存在しなかったという説も
改めれば済むことなのにかたくなに伝統を守っているのでしょうか?
話が戻りますが緑なのに青と呼ぶものはかにもありますね
「青汁」「青菜」「青竹」…
探せばまだまだありそう
「横断歩道は青になってから渡りましょう」と幼少時代に教えられた「信号機」の見方
これも実際は緑ですね
昔からの習慣でそうなったようですが
色の三原色が赤、黄、青だからという説
赤の対極にあるのが青という説もあるそうです
もし、全国各地の信号機の緑ランプを青ランプに変えるとなると相当な予算が必要ですね
京都市の出町柳駅から山間部の八瀬・鞍馬方面に走る叡山電鉄
窓が大きな展望列車「きらら」があり、新緑の青もみじをイメージしたメープルグリーンの車両と、もみじをイメージしたメープルオレンジの車両があります
夏まで続く「青(青 青)紅葉」
その後変色する「紅葉」を眺めるのには最適な列車
普通料金のみで乗れる電車 久しぶりに絶景を堪能したいです
みなさんも是非、「もみじのトンネル」を走る電車に乗ってみてください
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