大阪都構想賛否を論客にたっぷり聞く 橋下徹・元市長と川嶋広稔・自民市議
毎日新聞2020年10月11日 09時00分(最終更新 10月11日 09時17分)
https://mainichi.jp/articles/20201010/k00/00m/040/119000c
政令市の大阪市を廃止して4特別区に再編することの是非を問う「大阪都構想」の2度目の住民投票を前に、構想を推進する大阪維新の会創始者で元大阪市長の橋下徹氏と、反対する自民党市議団副幹事長の川嶋広稔(ひろとし)氏に、賛否の理由をそれぞれ尋ねた。
橋下氏は、ともに維新所属の大阪府知事と大阪市長が新型コロナウイルス対策の司令塔を一本化して円滑に対応していると強調。知事、市長時代の自らの経験を振り返りながら、府市一体の関係を構想によって制度として恒久化すべきだとしている。川嶋氏は、4特別区になれば自主財源が激減して府から“小遣い”をもらう形になるとして行政サービスの維持を疑問視。インバウンド頼みの都構想では、コロナ後の大阪の成長はないとも主張している。
松尾貴史のちょっと違和感 首相の学術会議任命拒否 反知性主義も安倍政権から継承
毎日新聞 2020年10月11日 02時39分(最終更新 10月11日 07時35分)
https://mainichi.jp/articles/20201011/ddv/010/070/002000c
日本学術会議の会員候補として学術会議から推薦された105人のうち6人が、菅義偉首相に拒否されて任命されていなかったことが明らかになり、各界から批判や疑問の声が強く上がっている。学問の自由を毀損(きそん)する暴挙であることは間違いないが、加藤勝信官房長官は「直ちに学問の自由の侵害にはつながらない」と語った。「直ちに」侵害しなければいいのか。
国立アカデミーの会員の任命を最高権力者が拒否するなど、国際的にも恥ずかしい行為だ。学術会議の存在意義から考えても前例のない愚挙であることは明白だが、安倍晋三政権からさまざまな愚策や隠蔽(いんぺい)の習慣のみならず、反知性主義をも継承した菅首相は、官房長官時代からの木で鼻をくくったような態度だ。
トランプ氏がホワイトハウスで演説 コロナ感染後初 「気分は良い」回復アピール
毎日新聞2020年10月11日 06時56分(最終更新 10月11日 08時27分)
https://mainichi.jp/articles/20201011/k00/00m/030/006000c
11月の米大統領選で再選を目指すドナルド・トランプ大統領(74)は10日、ホワイトハウスに保守系団体関係者を集めたイベントで、新型コロナウイルス感染後初めて演説した。2階バルコニーに用意された演台から、聴衆数百人を前に「気分は良い」と回復をアピールした。
介護保険料滞納、差し押さえ最多 65歳以上、約2万人
朝日新聞 2020年10月11日 10時00分
https://www.asahi.com/articles/ASNBB77KKN9ZUTFL00K.html?iref=comtop_7_01
介護保険料を滞納して、預貯金や不動産といった資産の差し押さえ処分を受けた65歳以上の高齢者が増えている。2018年度は過去最多の1万9221人にのぼったことが、厚生労働省の調査でわかった。65歳以上の保険料が介護保険制度が始まった00年度から約2倍に上昇していることも影響したとみられる。
調査は全国1741市区町村が対象。差し押さえ処分を受けた人は14年度に初めて1万人を超え、前年の17年度は1万5998人だった。
生活が苦しいまま年を重ね…
アメリカ大統領選2020 トランプ氏が感染後初の集会 マスク外して「復活」誇示
朝日新聞 2020年10月11日 8時29分
https://www.asahi.com/articles/ASNBC2R4SNBCUHBI00C.html?iref=comtop_7_04
トランプ米大統領は10日、ホワイトハウスの南庭で支持者ら数百人を前に演説した。新型コロナウイルスに感染してから初めての集会参加で、「完全復活」を誇示し、劣勢が続く選挙戦で巻き返しを図る狙いがある。ただ、検査で陰性になったかは明らかにしておらず、2週間前にホワイトハウスであった行事の出席者の感染が相次いで判明しており、感染のさらなる拡大も懸念されている。
トランプ氏は、ホワイトハウス南庭に支持者を集め、バルコニーから約17分間演説。「体調は最高だ」と快復をアピールし、「米国はこのひどい『中国ウイルス』に打ち勝つ。ワクチンはすぐ使えるようになる。(ウイルスは)消えてなくなるだろう」などと語った。登場時に着けていたマスクはすぐに外した。
北朝鮮、闇夜に超3密のパレード 涙ぐむ金正恩氏の狙い
朝日新聞 2020年10月11日 7時00分
https://www.asahi.com/articles/ASNBB6HLTNBBUHBI01R.html?iref=comtop_International_03
北朝鮮は10日未明、朝鮮労働党の創建75周年を迎え、大規模な軍事パレードを行った。異例の夜間の実施で劇的な演出を図ったとの見方もある。非核化をめぐる米朝協議を進展させたい北朝鮮は11月の米大統領選後を意識するが、米国の北朝鮮政策には手詰まり感も漂う。
「予想もできなかった防疫前線、自然災害復旧への将兵の献身には感謝の涙なしにはいられない」
金正恩(キムジョンウン)党委員長はパレードの前に演説を行い、眼鏡を外すなど実際に涙ぐむ姿を数回、見せた。「私は首領(祖父の故金日成(キムイルソン)主席)と将軍(父の故金正日(キムジョンイル)総書記)の偉業を仰いでこの国を率いる重責にあるが、努力が足らず人民が困難な暮らしから抜け出せないでいる」と自らを省みたのも異例だ。「一人たりとも悪性ウイルス被害者にならず健康にいてくれて本当にありがたく思う」などと「ありがたい」という言葉も繰り返した。
北の最新兵器、パレードに続々登場…ICBMは性能向上か
読売新聞 2020/10/11 09:05
https://www.yomiuri.co.jp/world/20201011-OYT1T50069/
【ソウル=建石剛】北朝鮮が10日未明に開催した約2年ぶりの軍事パレードには、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)のほか、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)など最新兵器が数多く登場した。米国との非核化協議が行き詰まっている状況をにらみ、核・ミサイル攻撃能力の向上を誇示した。
パレードの最終盤、移動式発射台に載った新型のICBMが披露された。パレードでのICBM公開は、2018年2月の朝鮮人民軍創建70年の行事に「火星15」とみられるミサイルが登場して以来だ。
駐屯地・飲食店・専門学校…北海道、1日で「クラスター4か所」は初めて
読売新聞 2020/10/11 09:51
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201011-OYT1T50096/
北海道内では10日、新型コロナウイルスの感染者が新たに24人確認された。うち20人は札幌市だ。また、札幌市の専門学校と飲食店2店、千歳市の陸上自衛隊東千歳駐屯地でクラスター(感染集団)が認定された。1日でクラスターが4か所発生したのは初めて。
【独自】わいせつ行為で懲戒処分の教員、半数がSNS悪用…教え子と私的に連絡
読売新聞 2020/10/11 07:36
https://www.yomiuri.co.jp/national/20201011-OYT1T50046/
2019年度までの5年間に教え子へのわいせつ行為などで懲戒処分を受けた公立学校教員496人のうち、少なくとも241人が、被害生徒らとSNSなどで私的なやりとりをしていたことが読売新聞の全国調査でわかった。事務連絡の手段として学校現場で広く使われているSNSが、子どもたちへのわいせつ行為に悪用されている実態が浮き彫りになった。
読売新聞は9月、全都道府県・政令市の計67教育委員会に対し、15~19年度にわいせつ・セクハラ行為で懲戒処分となった公立小中高校などの教員について調査。現在、SNSやメールを電話に代わる「緊急連絡網」として利用する学校は多いが、5年間に自校の児童生徒や卒業生らへの行為で処分された教員496人の約半数が、そうした教え子たちとSNSなどで私的なやりとりをしていた。
富山、石川、広島、愛媛の各県と札幌市の5教委は、「被害者保護のため」といった理由でやりとりの有無などを公表せず、実際にはさらに多い可能性がある。
デジタル通貨、大規模実験へ 市民5万人対象―中国・深セン
時事通信 2020年10月11日08時07分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020101000392&g=int
【北京時事】中国南部・広東省深セン市は12日から市民5万人を対象にデジタル通貨の大規模な実証実験を始める。中国では既に同市や江蘇省蘇州市などで対象を限定した実験を行っているが、一般市民まで拡大するのは今回が初めてとなる。
国営新華社通信によると、抽選で選ばれた市民はデジタル通貨用のウォレット(財布)アプリをスマートフォンに入れた上で、200元(約3200円)分の通貨を受け取る。通貨は12日夕から約1週間、深セン市羅湖区内のスーパーや飲食店、ガソリンスタンドなど約3400店舗で使用できる。
台風14号、八丈島の南東へ 伊豆諸島は土砂災害警戒―気象庁
時事通信 2020年10月11日10時28分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020101100156&g=soc&utm_source=top&utm_medium=topics&utm_campaign=edit
台風14号は11日午前、八丈島の南海上を東へ進んだ。暴風域はなくなり、今後は南東へ遠ざかって12日朝までに熱帯低気圧に変わる見込み。気象庁は、伊豆諸島では土砂災害と高波に警戒し、強風に注意するよう呼び掛けた。
三宅島(東京都三宅村)と御蔵島(御蔵島村)に10日午後5時に発表された大雨特別警報は、11日午前0時半に大雨警報に切り替えられた。
6日午後1時の降り始めから11日午前6時までの総雨量は、八丈島の多い所で707.5ミリ、三宅島の三宅坪田で599.0ミリに上った。
トランプ氏、感染広げる恐れなしと専属医
共同通信 2020/10/11 10:38 (JST)10/11 10:55 (JST)updated
https://this.kiji.is/687837097498821729?c=39546741839462401
【ワシントン共同】トランプ米大統領の専属医は10日、トランプ氏が新型コロナウイルスを他の人に感染させる恐れはなくなったと発表した。
やっと初サンマ 宮古、過去最も遅い水揚げ
岩手日報 2020.10.11
https://www.iwate-np.co.jp/article/2020/10/11/86106
宮古市臨港通の市魚市場に10日、今季初めてサンマが水揚げされた。昨年は県に記録が残る1994年以降で最も遅い初水揚げだったが、さらに8日遅いスタートとなった。
同日午前5時すぎから気仙沼市の第38千代丸(前山浩章船長、199トン)が根室港から東に約650キロの海域で漁獲した30トンを水揚げ。宮古市や宮古漁協が入港記念セレモニーを行い、漁船員に飲料品やタオルなど贈った。
「PCRが受けられない」訴えの裏で… 厚労省は抑制に奔走していた
東京新聞 2020年10月11日 05時53分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/61139
厚生労働省が説明に使ったとされる内部文書。民間団体による調査報告書に掲載されている
「PCR検査は誤判定がある。検査しすぎれば陰性なのに入院する人が増え、医療崩壊の危険がある」―。新型コロナウイルスの感染が拡大していた5月、厚生労働省はPCR検査拡大に否定的な内部資料を作成し、政府中枢に説明していたことが、民間団体の調査で判明した。国民が検査拡大を求め、政権が「件数を増やす」と繰り返していた時期、当の厚労省は検査抑制に奔走していた。
厚労省の資料は「不安解消のために、希望者に広く検査を受けられるようにすべきとの主張について」と題した3ページの文書。コロナ対策で政府関係者への聞き取りをしたシンクタンク「アジア・パシフィック・イニシアティブ」(船橋洋一理事長)が8日公表の報告書に載せた。
◆厚労省「PCRは誤判定が出やすい」
◆担当局長は「抑制の意図なかった」と説明
<社説>ノーベル平和賞にWFP 飢餓と闘う行動に敬意
琉球新報 2020年10月11日 06:01
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1205969.html
2020年のノーベル平和賞は飢えのない世界を目指し食料支援を続ける国連機関、世界食糧計画(WFP)に決まった。飢餓と闘い、飢えを戦争や紛争の武器として使うのを防止する努力をしたことが評価された。
飢餓にあえぐ国々ばかりでなく、私たちの近くにも困窮のために食事に事欠く子どもや人々がいる。コロナ禍で、給食が日に唯一の食事だったという子どもの存在もあぶり出された。困っている人々に食べ物を届けるという「シンプルな使命」を60年も果たしてきたWFPの受賞を歓迎したい。
WFPは1961年、戦争や自然災害などの緊急時に必要な食料を配給することで人々の命を救うことを目的に国連に創設された。1万7千人超の職員の9割は支援先の発展途上国で働き、2018年には支援のため食料360万トンを購入した。活動は全て任意の資金拠出や募金で賄われている。
世界人口の約11人に1人、7億人近くは満足な食事を取れず健康的な生活を送れていない。危機的な飢餓に直面しているのは55カ国・地域の約1億3500万人に上る。
飢餓は各国の経済発展に伴って過去20年ほどの間にかなり減った。しかし、悲しいことに再び増える傾向にある。主な要因は紛争だ。内戦や紛争が長期化している国はシリアやイエメン、ソマリアなどいくつもある。貧困を背景に紛争が生まれ、紛争が貧困を拡大させる負のスパイラルが起きている。
さらに異常気象による干ばつに加え、新型コロナウイルス感染症が追い打ちを掛けている。地球温暖化などによる干ばつや砂漠化は先進国に住む私たちにも責任はないだろうか。
<金口木舌>御包みと里親
琉球新報 2020年10月11日 06:00
https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1205968.html
首がすわっていない赤ん坊がぐずついたり、風呂で落ち着かなくなったりした場合、毛布やガーゼでくるむと安心したかのように静かになる。「御包(おくる)み」は紀元前から愛用されるベビー用品だ
▼2007年12月、沖縄市で生後間もない男児の遺体が発見され、ビニール袋に包まれ海面に浮かんでいた。現場を訪れると沖縄でも冬風が身に染みた。事件を思い出す度、今も胸が痛い
▼その1年5カ月後、糸満市の海岸でも新生児の女児の遺体が見つかった。15年には、うるま市でもビニール袋に包まれた新生児が遺棄されたが、生命に別条はなかっただけでも幸いだった。類似事件は県内でもたびたび起きている
▼摘発された一部事件では経済的事情や望まない妊娠などの背景があり、周囲に相談できないまま自宅で出産していた。児童相談所などのセーフティーネットに関する情報は当事者には届いていなかったのか
▼里親制度はさまざまな事情で家族と離れて暮らす子どもを家庭に迎え入れ、温かい愛情を持って養育する。社会的養護が必要な子は全国で約4万5千人で、里親への委託率は2割。今月は里親月間で周知活動も取り組まれている
▼火葬手続きで必要なため、遺体で見つかった沖縄市の男児には「仲宗根希望(のぞむ)」、糸満市の女児には「前端海子」と役所に名付けられた。ぬくもりと共に忘れてはいけない名がある。