北朝鮮問題で韓米が協力すべき時期に…不透明になる韓半島情勢
東亜日報 June. 23, 2020 08:20
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20200623/2099446/1/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%A7%E9%9F%93%E7%B1%B3%E3%81%8C%E5%8D%94%E5%8A%9B%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%8D%E6%99%82%E6%9C%9F%E3%81%AB-%E4%B8%8D%E9%80%8F%E6%98%8E%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E9%9F%93%E5%8D%8A%E5%B3%B6%E6%83%85%E5%8B%A2
韓相準 alwaysj@donga.com
「内容も内容だが時期があまり良くない」
政府関係者は22日、米国のボルトン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の回顧録の波紋と関連してこのように吐露した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領、トランプ米大統領、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長ら首脳はもとより、交渉実務者間の敏感な内容をボルトン氏が一方的に、それも現在、南北の緊張が最高潮に高まっている時に公開し、論議が加熱しているためだ。大統領府内外では、北朝鮮が対話ではなく完全に強硬対応の局面に切り替えた状況で、韓半島情勢が不透明な状況に突入したという懸念が強まっている。
ボルトン氏の回顧録に対して、大統領府とホワイトハウスいずれも「事実ではない」という態度だ。しかし、回顧録には韓米間で熱い争点になるほどの内容が多数含まれている。北朝鮮が開城(ケソン)南北共同連絡事務所を破壊したことを受け、韓米が北朝鮮政策で再び歩調を合わせていく状況で、突発的な悪材が現れたのだ。
鄭景斗国防長官、「北朝鮮の連絡事務所爆破、軍事合意と関連性ない」
東亜日報 June. 23, 2020 08:20,
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20200623/2099450/1/%E9%84%AD%E6%99%AF%E6%96%97%E5%9B%BD%E9%98%B2%E9%95%B7%E5%AE%98%E3%80%81%E3%80%8C%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AE%E9%80%A3%E7%B5%A1%E4%BA%8B%E5%8B%99%E6%89%80%E7%88%86%E7%A0%B4%E3%80%81%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E5%90%88%E6%84%8F%E3%81%A8%E9%96%A2%E9%80%A3%E6%80%A7%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D
申圭鎭 newjin@donga.com
鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官が、北朝鮮の南北共同連絡事務所の爆破について「9・19軍事合意とは関連性のない事案」と述べた。
鄭氏は22日、国会国防委全体会議に出席し、「韓国の領土、領海でなされる(財産侵奪)事案と多少概念上の相違がある」とし、このように話した。これに対して政界では、連絡事務所自体は軍事合意と直接的な関係はないが、板門店(パンムンジョム)宣言の結果作られた連絡事務所を爆破したにもかかわらず、軍が状況を安易に評価しているという声が出ている。
「北朝鮮は核兵器を放棄しない…米国は30年以上だまされた」
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/06/23 09:31
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/23/2020062380013.html
チョ・ジェヒ記者
ボルトン氏がABC放送とのインタビューで指摘
米ホワイトハウスのジョン・ボルトン元国家安保補佐官は21日(現地時間)に放映されたABCの番組で、米朝首脳会談について「戦略的ミス」と指摘し「非核化外交は終わった」と主張した。
ボルトン氏は「トランプは米朝首脳会談を通じて多くの関心を集めたが、それは戦略的なミスだったと思う」「米国は何も得ておらず、トランプだけが多くのものを得た」と述べた。ボルトン氏は「北朝鮮とは米国の大統領選挙までいかなる合意も行われないだろう」「それ(非核化外交)は終わった」と主張した。
ボルトン氏は「北朝鮮は、トランプをスタッフらと分離させることができれば、合意が得られると考えているようだ」「しかし当時の補佐官は私で、私が去ってもその役割を遂行できる人間は多い」と述べた。
脱北者団体「昨夜ビラを北朝鮮に向けて飛ばした」
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版 2020/06/23 10:58
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/23/2020062380100.html
チョ・チョルオ記者
自由北韓運動連合、坡州市で散布を主張
脱北者団体「昨夜ビラを北朝鮮に向けて飛ばした」
脱北者団体「自由北韓運動連合」が22日夜、京畿道坡州市でビラを北朝鮮に向けて飛ばしたと主張した。
自由北韓運動連合は「22日夜11時ごろ、坡州市月籠面徳隠里から『6・25(韓国戦争=朝鮮戦争)惨状の真実』という見出しのビラ50万枚、『本当に立派になった国・大韓民国』という小冊子500冊、1ドル紙幣2000枚、SDカード1000枚を20の大型アドバルーンで北朝鮮に向けて奇襲散布した」と23日、明らかにした。
同連合の朴相学(パク・サンハク)代表はあるメディアとのインタビューで、「警察の監視が激しく、今回の散布は直接せずにアマチュア会員を教育して実施した。水素ガス購入が難しくなった上に、持っていた水素ガスも押収されたため、ヘリウムガスを購入して北朝鮮向けビラを散布した」と明らかにした。
与党・政府・青瓦台「尹美香氏、女性家族部慰安婦支援事業『セルフ審査』なかった」
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版 2020/06/23 09:11
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/23/2020062380011.html
キム・ボヨン記者
韓国与党の共に民主党・政府・青瓦台は22日、女性家族部の日本軍慰安婦被害者支援事業者選定過程に、同党の尹美香(ユン・ミヒャン)議員と「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)側が加わって「セルフ審査」をしたという疑惑を否定した。
女性家族部は、複数の正義連理事が含まれていた慰安婦被害者支援・記念事業「審議委員会」と、国庫補助金支援事業の遂行機関を決定する「補助事業者選定委員会」は違うという従来の見解をあらためて強調した。
韓国警察、「慰安婦被害者施設所長は自殺」と結論
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版 2020/06/23 11:43
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/23/2020062380128.html
チョ・チョロ記者
今月6日午後10時56分ごろ、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)の慰安婦被害者向け休養施設の所長が京畿道坡州市の自宅で死亡したまま発見された事件について、韓国警察は自殺という結論を下した。
坡州警察署は23日、「22日に国立科学捜査研究院から、解剖の結果、死亡原因が窒息死であることを確認したという内容の回答があった」と発表した。これは今月8日に行われた剖検直後の所見と同じだ。
韓米会談、青瓦台発表文をボルトン回顧録と比較してみたら…180度異なる内容
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/06/23 12:01
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/23/2020062380132.html
ワシントン=趙儀俊(チョ・ウィジュン)特派員
ジョン・ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が23日に出版する回顧録「それが起きた部屋(The room where it happened)」に登場する2019年4月と18年5月の韓米首脳会談に関する描写は青瓦台の発表の真実性に疑問を投げ掛けるものだ。ボルトン氏の描写と当時の青瓦台の発表の間には同じ現場にいたとは信じ難いほど隔たりが大きいからだ。
■ボルトン氏「トランプ大統領、第3次会談拒否」、青瓦台「具体的意見交換」
■青瓦台「対北朝鮮支援案を深く協議」、ボルトン回顧録には記述なし
【社説】韓米政権に必要だったのは北の核破棄ではなくテレビ用のイベント
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/06/23 12:02
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/23/2020062380133.html
青瓦台(韓国大統領府)は、ジョン・ボルトン元米ホワイトハウス国家安保補佐官の回顧録について「歪曲(わいきょく)された」と反発している。しかしボルトン氏は非常に具体的に、米朝による核交渉について説明している。ボルトン氏の回顧で明らかになった一貫した事実の一つは、韓米政権は北核廃棄という実質的な内容ではなく、テレビカメラの前でショーを演じることに必死だったということだ。
トランプ大統領は「内容のない声明に署名し、勝利を宣言してからここ(シンガポール)を離れる準備ができている」と述べたという。北核廃棄に進展がないことを知っていたのだ。それでも堂々とショーを演じるためテレビカメラの前に立ち、米国の有権者に向けて「勝利」を宣言したというのだ。そのショーによって犠牲になったのは「北核廃棄」だけではなかった。韓米合同軍事演習もその場で突然なくなった。韓国の安全保障も同様だ。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領もこれに劣らなかった。韓国の情報当局も、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が核を放棄する考えがない事実を知っていたはずだ。だとすれば何としても金正恩氏を核放棄の道へと導くための方策を見いだすため、知恵を絞らねばならなかった。ところが実質的な非核化交渉ではなく南北イベントの方に神経を使っていた。派手な舞台装置の中に数々のサプライズイベントが登場したが、その瞬間も北朝鮮では核が生産されていた。
文大統領の第3次米朝会談提案、トランプ大統領は少なくとも4回拒絶
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2020/06/23 10:41
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/06/23/2020062380055.html
ワシントン=趙儀俊(チョ・ウィジュン)記者
ボルトン前米大統領補佐官の回顧録「米艦艇での会談を提示…非核化合意が前提と拒否」
ジョン・ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の回顧録によると、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨年4月、韓米首脳会談でトランプ米大統領に第3次米朝首脳会談を執拗(しつよう)に勧めたが、トランプ大統領が「非核化合意が優先だ」として、要求を拒絶していたことが分かった。当時青瓦台は北朝鮮の寧辺にある核施設と一部の重要施設を廃棄する代わりに米国が一部制裁を緩和する「グッドイナフディール」という仲裁案を掲げ、第3次米朝首脳会談を推進したとされるが、完全に無視された格好だ。
23日に出版されるボルトン前補佐官の回顧録「それが起きた部屋(The room where it happened)」によれば、昨年2月にベトナム・ハノイで行われた第2次米朝首脳会談が決裂した後、文大統領はトランプ大統領と会うため、4月11日にホワイトハウスを訪れた。文大統領は席上、トランプ大統領に「ハノイ会談の決裂は構わない」とした上で、「(第3次会談が)世紀の首脳会談になる劇的なシーンを望んでいる」と伝えた。
[ニュース分析]北朝鮮、韓国に向けた宣伝戦再開の信号弾…“軍事緊張”に戻る可能性
ハンギョレ新聞 2020-06-23 06:38 修正:2020-06-23 07:58
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/37021.html
パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
韓国に向けた拡声器、予告なく再設置
北朝鮮が対南(対韓国)ビラ散布の意向を示したのに続き、拡声器まで再設置したことは、本格的な対南宣伝戦に乗り出すという意図と見られる。これに対し、韓国軍当局が対抗した場合、南北は互いに敵がい心を露わにし誹謗戦を繰り広げた2年前の「4・27板門店宣言」以前の時代に戻る可能性が大きくなった。
22日、韓国軍当局によると、北朝鮮軍が韓国に向けた拡声器放送施設を設置する情況が、前日から軍事境界線(MDL)周辺の前方地域全域にわたって10カ所以上で同時に確認されたという。韓国政府が脱北団体の北朝鮮へのビラ散布を放置したことについて、全面的な対南宣伝戦で対抗するという戦略と見られる。
ただでさえ南北関係が冷ややかなのに…ボルトン回顧録の波紋広がる
ハンギョレ新聞 2020-06-23 06:39 修正:2020-06-23 08:04
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/37022.html
ソン・ヨンチョル、ノ・ジウォン、ファン・クムビ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
大統領府「偏見や先入観を元に歪曲
基本的道理をわきまえない不適切な行為」
文大統領や韓国政府の努力を貶めるボルトン氏を批判
チョン・ウィヨン室長「一方的な公開は外交原則違反」
ホワイトハウスNSCに適切な措置を要求
ジョン・ボルトン前ホワイトハウス国家安保補佐官が自身の回顧録で、朝鮮半島の平和に向けた韓国政府の努力を皮肉り、貶したことをめぐり、大統領府が「基本的道理もわきまえない不適切な行動」だと強く批判した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領と韓国政府に対するジョン・ボルトン前補佐官の記述が、懸案に対する観点の違いを示すレベルを超え、事実に対する深刻な歪曲を含んでいると判断したためだ。
大統領府のユン・ドハン国民疎通首席は22日の定例会見で、「(ボルトン氏が回顧録で)朝鮮半島の平和と南北関係の発展に対する韓米首脳間の率直で建設的な協議内容を自分の偏見と先入観をもとに歪曲したのは、基本的道理もわきまえない不適切な行為だ」と批判した。ボルトン氏は回顧録『それが起きた部屋』で、昨年6月30日、板門店(パンムンジョム)での南北米首脳会合当日、数回にわたって米国が乗り気ではないことを示したにもかかわらず、文大統領が同行すると意地を張り、これを貫いたと書いた。文大統領の北朝鮮非核化構想をめぐっては、「統合失調症患者のような(Schizophrenic)考えだ」と皮肉った。大統領府関係者は「(ボルトン)本人がそうかもしれない」と反論した。
北朝鮮軍が党創建記念の軍事パレード準備 ICBMなど登場か=韓国国防部
聯合ニュース 2020.06.22 12:00
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200622001500882?section=politics/index
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は22日、国会国防委員会に提出した業務報告資料で、北朝鮮軍が朝鮮労働党創建75周年(10月10日)を記念する閲兵式(軍事パレード)の準備活動を続けていると明らかにした。
軍事パレードに参加する兵力と装備が集結する平壌の美林飛行場一帯での装備保管用施設(装備庫)新設や金日成広場の補修などが行われているという。これを踏まえると、パレードには大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などの戦略兵器が登場する可能性が高そうだ。
ボルトン氏「文大統領『日本の兵力が韓国の地に踏み入れないなら対北協力可能』発言」
中央日報/中央日報日本語版 2020.06.23 06:50
https://japanese.joins.com/JArticle/267319
米国のジョン・ボルトン元大統領補佐官(国家安全保障担当)は23日に出版する回顧録で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領がドナルド・トランプ大統領に「日本の兵力が韓国の地に足を踏み入れない限り」北朝鮮に対して軍事協力を行うことができるという意を明らかにしたと主張した。
ボルトン氏は2019年ハノイ米朝首脳会談の決裂以降の4月11日、米国ワシントンで開かれた韓米首脳会談で、トランプ大統領がランチミーティングを取りながら、文大統領に「同盟として日本と共に戦うことができるか」を尋ねると、文大統領がこのように答えたと伝えた。
当時、文大統領は「東京とソウルは合同で軍事演習をすることはできるが、日本の兵力(自衛隊)を韓国に入れるのは国民に(植民地の)歴史を喚起させる」と率直に答えたという。当時、韓日関係は2018年10月大法院(最高裁)強制動員賠償判決と同年12月韓国海軍の日本自衛隊哨戒機に対するレーダー照射問題など悪材料が続いた時期でもあった。
【社説】ボルトン氏の「北朝鮮の非核化」回顧録、韓国大統領府ははっきりと真相を解明しなければ
中央日報/中央日報日本語版 2020.06.23 12:06
https://japanese.joins.com/JArticle/267347
ジョン・ボルトン前国家安保補佐官の北朝鮮非核化首脳会談の裏話をみると、釈然としないのが一つや二つでない。ボルトン氏は回顧録『それが起きた部屋:ホワイトハウス回顧録』で「ハノイ寧辺(ヨンビョン)ディールは文在寅(ムン・ジェイン)氏の精神分裂的アイディア」と書いた。2019年2月ハノイ第2回米朝首脳会談で金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長は「寧辺廃棄」の見返りで制裁解除を提案したが、トランプ米大統領が「寧辺+α」を要求して決裂した。その後、北朝鮮の非核化をめぐる議論は水面下に沈んだ。それでもハノイ決裂直後、鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)安保室長はボルトン氏との電話会談で「寧辺を廃棄すれば不可逆的な非核化段階に入る」と話したとボルトン氏は回顧した。米朝間立場に大きな隔たりがあるにもかかわらず、鄭室長が見逃したという指摘だ。
回顧録は2018年5月ホワイトハウスを訪問した鄭室長が4・27板門店宣言を説明して「金正恩氏が完全な非核化に同意」「文大統領が金正恩氏を説得可能」などと話したと書いた。当時、鄭室長はボルトン氏に「金委員長が『完全かつ検証可能で不可逆的な(CVID)」非核化に同意するように彼を強く押しつけた」と説明したという。そのため、米国が韓国を信じて第1回米朝首脳会談(2018.6.12・シンガポール)に出たと彼は回顧した。しかし、北朝鮮はCVID式非核化に言及したことがなかった。したがって、ボルトン氏の主張通りなら鄭室長が米国をだましたわけだ。その間北朝鮮は「北朝鮮の非核化」でなく「韓半島(朝鮮半島)の非核化」を主張してきた。韓半島の非核化は在韓米軍の撤収と米国の核傘保障まで除去する内容だ。回顧録が事実であれば最初からそれぞれ違う夢を見ていたわけだ。
終戦宣言の主張も分かれる。ボルトン氏は「終戦宣言は金正恩氏も望まなかったが、文大統領が望んだ」と主張した。彼は「最初は終戦宣言が北朝鮮のアイディアだと考えたが、後ほど統一アジェンダのための文大統領のアイディアではないか疑った」と明らかにした。韓米合同演習体制を解体する効果がある終戦宣言に対しては、当時ダンフォード統合参謀本部議長も「なぜ検討しなければならないのか」として疑問を提起したと明らかにした。
ボルトン氏の交渉過程の暴露自体はもちろん適切でない。しかし、ボルトン氏の主張通りなら北朝鮮の非核化会談は青瓦台が熟してもない実を性急に採ろうとして起きた惨事だった。そのような結果なのか、北朝鮮の非核化は失踪し、北朝鮮は対韓国拡声器再の設置、「ビラ」散布などに挑発を拡大している。
このような状況にも鄭室長は「ボルトン氏の回顧録、事実歪曲」という曖昧な立場を出した。しかし、どこからボタンをかけ間違えたのか、何が誤ったのかを確認して見直すのが正しい。韓半島の平和と運命を左右する非核化交渉ではないか。戸惑っている国民に青瓦台の明明白白な釈明が必要だ。そうでなければ、こじれた事態の結び目を解く希望が生じない。