MAYAメモログ -5ページ目

RenderLayer Tips

レンダーレイヤーは、


・コネクションの接続、切断もオーバーライドできる


・ポリゴンのフェース単位でも固有のマテリアルを割り当てられる


・隠しレンダーパスがあり、1を指定することでアンビエントパスがレンダリングされる↓

 renderLayerNode.renderPassInfo.ambient <bool> (詳しくはノードリファレンスなどを参考に)


・合成モードにはPhotoshopのそれと同じ合成モードが用意されている。

 RenderLayerEditorでは指定できないが、直接setAttrなどで指定する。もしくはAEtemplateを書き換え、追加する↓

 renderLayerNode.psdBlendMode <short> (数字は1~。Photoshopのレイヤー合成の順になっている)

MAYA_PLUG_IN_PATH

■プラグイン( = .mll ファイル )をMaya起動時に読みに行くフォルダを指定する。■

■Maya.env に書くことでパスを追加できる。■


-<example>-------------------------------------------


MAYA_PLUG_IN_PATH = %MAYA_APP_DIR%\8.5\userPlugin


-----------------------------------------------------

複数箇所の指定は「;」セミコロンで区切る。また、スペースや日本語を含むパスを「”」ダブルクォーテーションでくくる必要はない。「”」でくくると認識されないので注意。


-<example>-------------------------------------------


MAYA_PLUG_IN_PATH = %MAYA_APP_DIR%\8.5\userPlugin;%MAYA_LOCATION%\devKit\開発プロジェクト1\debug


-----------------------------------------------------

という具合。

※8.5の環境なので、日本語などに関しては前のバージョンでは「”」でくくる必要があるかも?

※8.5から日本語対応になった影響だろうか。


ちなみに、

%MAYA_APP_DIR% = <マイドキュメント>\<ユーザーID>\Maya

%MAYA_LOCATION% = <Mayaインストールフォルダ>

に変換されます。こういう環境変数を使うことで、文字数を減らしたり、別の環境にも対応できるなど利点がある。

ただ、作業環境が固定されている場合はフルパスで指定していてもまったく問題はない。

MayaAPI開発環境:VisualStudio2005ExpressEdition

※MAYA8.5の環境でやっています。


MAYAのプラグイン開発には VC++Studio を使う。しかし、高価なソフトです。。

ちょっとやってみたいだけなのに、買うのはもったいない。


そこで無償の、 Visual Studio 2005 Express Edition を使ってみよう。ということで、環境のセットアップの仕方を書いておく。


■MayaPlugInWizardを使えるようにする■

MAYAのヘルプや devKit の MayaPlugInWizard で説明されているようにしてはウィザードが使えません。

MayaPlugInWizardReadme.txt には以下のパスにファイルをコピーしなさいと書かれているが、

"C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\vcprojects"


無償のExpress版では、

"C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\Express\vcprojects"


となります。ここに

MayaPlugInWizard.ico

MayaPlugInWizard.vsdir

MayaPlugInWizard.vsz


をコピーする。さらに .vsz を開き、

Wizard=VsWizard.VsWizardEngine.7.1

Wizard=VsWizard.VsWizardEngine.8.0 に書き換える。これは他の .vsz ファイルがそうだったから。


後は Readme の指示通りでOK。


■Platform SDK のインストール■

また、Visual Studio 2005 Express Edition には Microsoft Platform SDK が付属していないらしく、Win32アプリを作るには必要なものが足りていないそうです。例えばこんなエラーが・・・。

fig.1


詳しいことは分からないけど 要は、これもインストールしろ!ということ。

Microsoft Platform SDK

これをインストールした後に、リンク先にも書いてある手順を行う。VS2005EXPの環境をいじるようです。

ツール > オプション の中に設定項目がある。

指定されているパスがインストールされるバージョンによってちょっと違うみたい。それらしいフォルダ名の中の bin include lib を指定すればいいと思います。

実際にはこんな階層名でした
fig.2


■helloWorldCmd.mll を作ってみる■

これで準備はOK。サンプルソリューション(.slnファイル) を開いてビルドしてみる。

ここではとりあえず helloWorldCmd.sln を。これは Maya のインストールディレクトリの devKit\plug-ins\ にあります。

ビルドすると、helloWorldCmd.mll が出来上がった。 .cpp ファイルと同じディレクトリに作成されます。

で、Mayaで実行!!!
fig.3
Outputウィンドウに出力されました!


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Maya2008 の場合、Visual Studio 2008 Express Edition が利用できる。

この場合 Microsoft Platform SDK も一緒にインストールされるらしいので、追加で SDK を入れる必要はない。

MayaPlugInWizardのインストール手順はさほど変わらない、と思う。