MayaAPI開発環境:VisualStudio2005ExpressEdition | MAYAメモログ

MayaAPI開発環境:VisualStudio2005ExpressEdition

※MAYA8.5の環境でやっています。


MAYAのプラグイン開発には VC++Studio を使う。しかし、高価なソフトです。。

ちょっとやってみたいだけなのに、買うのはもったいない。


そこで無償の、 Visual Studio 2005 Express Edition を使ってみよう。ということで、環境のセットアップの仕方を書いておく。


■MayaPlugInWizardを使えるようにする■

MAYAのヘルプや devKit の MayaPlugInWizard で説明されているようにしてはウィザードが使えません。

MayaPlugInWizardReadme.txt には以下のパスにファイルをコピーしなさいと書かれているが、

"C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\vcprojects"


無償のExpress版では、

"C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC\Express\vcprojects"


となります。ここに

MayaPlugInWizard.ico

MayaPlugInWizard.vsdir

MayaPlugInWizard.vsz


をコピーする。さらに .vsz を開き、

Wizard=VsWizard.VsWizardEngine.7.1

Wizard=VsWizard.VsWizardEngine.8.0 に書き換える。これは他の .vsz ファイルがそうだったから。


後は Readme の指示通りでOK。


■Platform SDK のインストール■

また、Visual Studio 2005 Express Edition には Microsoft Platform SDK が付属していないらしく、Win32アプリを作るには必要なものが足りていないそうです。例えばこんなエラーが・・・。

fig.1


詳しいことは分からないけど 要は、これもインストールしろ!ということ。

Microsoft Platform SDK

これをインストールした後に、リンク先にも書いてある手順を行う。VS2005EXPの環境をいじるようです。

ツール > オプション の中に設定項目がある。

指定されているパスがインストールされるバージョンによってちょっと違うみたい。それらしいフォルダ名の中の bin include lib を指定すればいいと思います。

実際にはこんな階層名でした
fig.2


■helloWorldCmd.mll を作ってみる■

これで準備はOK。サンプルソリューション(.slnファイル) を開いてビルドしてみる。

ここではとりあえず helloWorldCmd.sln を。これは Maya のインストールディレクトリの devKit\plug-ins\ にあります。

ビルドすると、helloWorldCmd.mll が出来上がった。 .cpp ファイルと同じディレクトリに作成されます。

で、Mayaで実行!!!
fig.3
Outputウィンドウに出力されました!


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Maya2008 の場合、Visual Studio 2008 Express Edition が利用できる。

この場合 Microsoft Platform SDK も一緒にインストールされるらしいので、追加で SDK を入れる必要はない。

MayaPlugInWizardのインストール手順はさほど変わらない、と思う。